営業益2.7倍…IHIの4―6月期、民間航空エンジンがけん引
IHIが6日発表した2024年4―6月期連結決算(国際会計基準)は、営業利益が前年同期比2・7倍の238億円になった。民間向け航空機エンジンが営業利益で成長をけん引した。スペアパーツの販売増や為替の円安効果も加わり全社業績を押し上げた。25年3月期業績予想は据え置いた。 【表】IHIの決算詳細 福本保明取締役は「機種別に見ると大型機種のスペアパーツの取扱高は強く出てきている」とし、25年3月期通期計画達成に向けて「順調なスタートを切れた」と話した。 24年4―6月期のセグメント別営業損益は民間向け航空機エンジンを含む「航空・宇宙・防衛」が同約2・6倍の238億円で大幅に伸びた。25年3月期通期で660億円を見込んでおり、順調な立ち上がりとなった。 「社会基盤」は橋梁・水門で請負金増額による採算改善により黒字に転換。「産業システム・汎用機械」は、増収となったものの、車両過給器で欧州メーカーとのプロジェクトで販売価格交渉の進捗(しんちょく)が遅れたことで減益になった。