ルーキー浅井堂岐、見せたいものは「トップを取る能力」と「筋肉」肉体派が1年目からブレイク宣言/麻雀・Mリーグ
「加入1年目は力を出せずに苦しむ」というジンクスを鍛え上げられた筋力とツモ力で打ち破る気概だ。プロ麻雀リーグ「Mリーグ」セガサミーフェニックスに新加入した浅井堂岐(協会)は、初年度の目標について「300ポイント勝ちたい」と高らかに宣言した。第21期雀王に輝くなどキャリア的にも十分の実績を積む浅井。「トップを取る能力の高さを見せたい」とアピールする実力者が、Mの舞台に新風を吹き込む。 【映像】ドラフト会議で浅井堂岐の指名理由を語る近藤誠一監督 ―初めてユニフォームに袖を通して今の心境は。 浅井堂岐(以下、浅井) Mリーガーとしての実感はまだないですね。始まってみないと分からないという感じです。今のところ全く緊張はしていないですが、仲林(圭)や堀(慎吾)さんに話を聞くと「当初は緊張していた」と言っていたので、あの2人が緊張するなら、自分もするんだろうなという感覚でいます。 ―Mリーグをこれまではどのように見ていたか。 浅井 雀王になるまで意識はしていませんでした。雀王になってから、協会の選手にMリーグを目指す姿を見せなければいけないと思いました。 ―指名を受けて周りのプロからの反響は。 浅井 堀さんからは「おめでとう」、渋川(難波)さんからは「よく選ばれたね」と言われました(笑)。松本(吉弘)君からは「良かったですね」と。 ―雀王になってから、Mリーグに選ばれない時間の葛藤は。 浅井 目指していたものの、結構厳しいとも考えていました。誰かが辞めなければ入れませんし、それを望むのは違うなと思っていたので。そんな中で、新しいチームができた時に、常に1番手でいられるような選手としての見せ方をしなければいけないと。入れ替えを狙っていくのではなく、新しいチームができたら1番手で、というイメージでした。 BEASTのように、新しくチームができた時にチャンスを活かしたかったですね。オーディションでは結果的には負けてしまいましたが、ああいう時に勝たなければ。(セガサミーフェニックスから)魚谷侑未さんと東城りおさんが辞めるとなった時に、(竹内)元太は加入するだろうなと思っていましたが、(自分の指名は)まさかという気持ちですね。現タイトルホルダーというよりは、最高位戦から誰かがと思っていたので。もしくは女子の誰かを入れるのかと。とにかく僕になることは、想定していなかったです。 ―最初に指名を聞いた時は驚いたか。 浅井 本当に驚きました。協会の中だったら自分の可能性が高いというイメージはあったんですが。 ―元々のチームのイメージと4人揃ってみての印象は。 浅井 僕も元太も明るいので、変に周りに合わせる必要もなく、明るくやっていこうかなと思っています。(監督の近藤)誠一さんにもドラフトの時に「明るく人気者になってね」と言われました。僕もそのようにやっていこうと、指名前から考えていたので同じ気持ちですね。 ―チームメイトの印象や感想があれば。 浅井 元太はあのままの(明るい)印象ですが、茅森(早香)さんはあまり喋ったことがなかったんです。でも、仲良くなれそうなので良かったな、と。醍醐(大)さんは私設リーグですでに仲良くなっていました。 ―Mリーグの舞台で戦ってみたい選手は。 浅井 (赤坂ドリブンズ)鈴木たろうさんですね。僕は(協会の)A1リーグでたろうさんと当たるのが人生の目標だったんです。そこを目指して、11年ぐらいかかってA1に行けたんですが、たろうさんが(最高位戦に)移籍してしまったんです(笑)。なので、たろうさんと大きな舞台でやりたいというのがあります。最初の1回は意識すると思います。僕が入った時は多井(隆晴)さんやたろうさん、鈴木達也さんがとても強い時代だった。それとオーディションで入ることができなかったBEASTの選手は全員倒して、ねじ伏せたいですね(笑)。 ―チームは2年連続最下位。新しく入った選手への期待は高い。 浅井 僕はトップを取るのがかなりうまいと思っています。その反面、大きな放銃をするかもしれませんが、トップを取る能力の高さを見せたい。醍醐さんや元太は安定しているタイプなので、チーム成績をうまく安定させて欲しいです。僕は勝つ時はめちゃくちゃ勝つので、そのあたりはチームの選手を信頼して大きく狙っていきたいです。 ―ルールに慣れているMリーガーにぶつかっていくということに対して、プレッシャーは。 浅井 手役とのバランスを取りながらやっていきます。Mリーグも初年度に比べたら全体的に打ち方が変わっていると思います。昔は「なぜそんなに2着狙いで良いのか」と思うこともありましたけど、皆さんも慣れてきているという感じはあるので、僕もそれに負けないようにトップ率は30%を狙いたいと思います。それが取れれば、絶対に負けることはないので。協会全体でも僕はかなりトップ率が高い方だと思いますので、それをMリーグでも、できればと思います。 ―初めて見るファンの方は浅井選手のどのようなところに注目すれば良いか。 浅井 オフェンスですね。高い手に無理矢理持って行く。黒沢(咲)さんほどではないですが(笑)。一方で他の攻撃的な選手に比べるとかなり我慢もできるとは思います。 ―具体的な数字の目標については。 浅井 300ポイントくらい勝ちたいですね。1年目、僕は強いんですよ。A1リーグでも1年目に雀王を取ったし、連盟のタイトル(皓王位)も1年目に取った。Mリーグだと、皆さん1年目は苦労されるじゃないですか、そこを跳ね返していきたい。元太は「50くらい勝てればいいです」と控え目に言っていたんですけどね。 ―選手としてではなく個人をPRしていきたい部分はどのようなところか。 浅井 結構体を鍛えているので、そこに注目して欲しいですね(笑)。筋トレをして良い感じになってきたところから、麻雀も勝って来たので。パーソナルトレーニングにめちゃくちゃ通っています。 トレーニングは日によって分けています。下半身を今は鍛えていて、体重を落とすように。筋肉が付くとお腹周りとかも太ってくる。今は飲み会が多すぎて、シーズンが始まると落ち着く気がするので、そのあたりからしっかり落としていこうかなと(笑)。 ―普段の趣味は。 浅井 よくドラマを見ています。そのシーズンのドラマを全部録画します。恋愛とか家族愛ものは見ないですが、それ以外は全部見ているかな。Netflixも見ていますし、サッカー観戦も好きですね。DAZNも見ています。埼玉出身なのでレッズファン。あとはEUROとか代表戦が多いですね。 ◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部