"子どもを預けて出かける"のは悪いこと?母親たちが苦しんでいる「良い母親像」の呪い
美容院に行くとき、子どもを誰に預ける?
20代~40代のママ8931人にアンケートした、「美容院にいくとき、子どもを誰に預けるのか」という問いに対しては、パパ76% 実家15% 義実家3% 託児サービス6%という結果に。 この質問の回答に寄せられた声からは、別の問題浮かび上がりました。
身内からの嫌味にはどう対処すれば良い?
子どもの預け先の一位は「パパ」でしたが、中には協力的でないパパもちらほら。また、協力的でないパパの言動に対しては、 「子どもを“預ける”相手の選択肢に“パパ”があること自体に違和感がある! ふたりの子なんだからそもそも預けるとかじゃない!」 という意見があり、確かにその通りだと感じました。今日はパパが子どもを見る当番、パパが飲み会の日はママが子供と過ごす当番! とお互い協力してひとり時間を取れれば良いのではないかと思います。なかなかそう簡単にわかり合えないこともありますが、すれ違いは日々のコミュニケーション不足から多く生まれるので、夫婦ふたりの時間を設け、話し合うことが何より大切であると改めて考えさせられました。 また、かつて同じ母親という立場を経験しているにも関わらず、義母や実母が「ママが美容院に行くこと」に否定的であるケースがあります。その背景として、母親神話の他に「自分は我慢してきた」「私の時はこうだった」という気持ちが強く働いているのではないかと筆者は感じました。 これは当事者のママを否定しているようで、実は「過去の自分を否定したくない!」「自分が頑張ってきた育児は間違っていない!」など義母や実母が、過去の自分の子育てを投影している面が多く感じられます。言われたママは、言われた言葉をそのまま受け取るのではなく、相手がどうしてその言葉を言ったのか? を一度考えて、「これはお義母さんの問題だな。」と自分に向けられたものではないということを分別できると少し楽になるのではないかと思います。
自治体にはこんなサービスも
松阪市シルバー人材センターの独自事業では、「豊かな子育て経験を活かして『ばあばママ』(保育士資格者とサポーター)がみなさまの育児のお手伝いをします。」とし、美容院に行きたい時や友達とゆっくり話したい時などでも気軽に利用できる託児サービスを行っています。(料金は1時間700円、前日までの事前予約が必要。松阪市シルバー人材センターHPより引用) 20代~40代のママ8931人にとったアンケートでは、 「美容院や自分のための予定に自治体の託児サービスや一時保育を利用したことがあるか?」という質問には82%の方がいいえと答え、まだまだサービスが満足行くほど浸透していない現実も伺えました。 託児付きの美容院も増えてきてはいますが、近くになかったり保育士さんのいる曜日が合わないなどまだまだ問題もあるようです。