"子どもを預けて出かける"のは悪いこと?母親たちが苦しんでいる「良い母親像」の呪い
子どもが生まれるまでは月1で行っていた美容院も子どもが生まれると3ヵ月~半年に1度の大イベントに……。そんなたまの楽しみも、子どもを預ければ嫌味を言われ、しかもその相手は一番身近であるはずの夫であったり、かつて同じ立場を経験してきたはずの母親だったりする……! 20代~40代のママ8931人にアンケートを取ってわかった実際のエピソードと、どうしたら罪悪感を感じずにママもおしゃれを楽しめるのか、次世代のママにできることは何か、筆者の意見も交えながらママの感じる罪悪感を解決していきます! 突然家に来た母 vs. 義母に帰ってほしい妻…夫はどちらの味方をすべきか?【漫画で見る】
母親が罪悪感を感じる原点「母親神話とは」
小さなお子さんをお持ちの皆さん。子どもを置いて美容院へいくことにためらいを感じたことはありませんか? withclass mamaエディターの筆者が20代~40代のママ8931人から回答を得たアンケートでは、「子どもを預けて美容院へ行くことに罪悪感を感じたことはありますか?」という問いに対して、はい30%、いいえ70%という結果が得られました。 どうして罪悪感を感じてしまうのか? まず、日本で昔から広く信じられている「母親神話」の影響が考えられます。 「母親神話」とは、母親は自分のことはさておき、子供に尽くすのが当たり前である。それが母親の愛であり、女性にはそんな「母性本能」が備わっているという言説。 筆者も産後、少し余裕が出てきた頃、美容院へ行きたいと思いつつも、まだ首も座っていない子供を預けてまで自分の身だしなみを気にして美容院へ行くなんて酷い母親なんじゃないか? と考えてしまったことがありました。
実は身内からの否定が一番多い!
この「母親神話」は特に上の世代に浸透しているようで、アンケートに答えてくれたママたちの中にも、義母から「育児に必要ある? 子どもが可哀想」と言われたり、実母に「子育て中はおしゃれなんてできないもの」と言われた実体験がある方や、パパに「否定はされなかったけど機嫌が悪くなった」、「自分で切れるだろ」と言われるなど、なかなか美容院に行きづらいママたちの現状が伺えました。 パパからは「ひとりで子供を見るのが不安・大変」「せっかくの休みの日なのに自分のやりたいことができない!」なんて本音が聞こえてきそうでした。 はたまた「誰にも否定されていないけど、自分で自分に制限をかけて、2年くらいセルフカットしていた」などという声も。 また、少し違った角度から、否定ではないけれど、美容師さんから「今日お子さんはどうしたんですか?」と気軽にかけられる質問もストレスを感じるという意見もありました。母親が子どもを見るのが当たり前という価値観が根付いてるが故の質問と言えますね。