女性部下を強姦し「時効がくるまで食事をごちそうする」 大阪地検元トップの性暴力、副検事が被害者を誹謗中傷していた疑惑も
「被害者も表に出さないだろう」というおごり
退職後も影響力を持ち続けた被告への“ゴマすり”だろうか。被害女性は、女性副検事を名誉毀損などで10月1日に刑事告発した。 実際に裁判を傍聴、会見の様子を取材したライターの小川たまか氏に聞くと、 「性被害者が、周囲からのセカンドレイプに傷つけられることは多々ありますが、この件が異様なのは、その加害者が性犯罪に詳しいはずの副検事だったこと。下手をすれば、北川被告は不起訴になっていたかもしれないだけに看過できません」 元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏は、 「北川被告は最低でも懲役5年の実刑は免れないでしょう。関西エリアの検察はかなり特殊で、昔から検察庁内で“大阪人事”“関西人事”などと呼ばれ、大阪の幹部たちが人事を決めていました。若い検事たちからすれば、検事正は面と向かって話もできないようなレベルの高い役職に感じられるかもしれません。被告自身、心の中では大阪地検のトップの検事正である俺が言っている以上、被害者も表に出さないだろうというおごりがあった可能性はあると思います」 女性検事は北川被告に対する「厳罰を求めます」とキッパリと語って、会見場を後にしたという。 前編【「“夫が心配している”と言っても性交を」「逃げようとしても下着を…」 大阪地検元トップの凄絶な性暴力…被害女性が衝撃の事実を告発】では、検事正時代に部下だった女性検事への準強制性交罪の容疑で、今年6月に大阪高検に逮捕、7月に起訴された北川健太郎被告による性暴力について、被害女性の告発内容を報じている。 「週刊新潮」2024年11月7日号 掲載
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