【カーリング】札幌CAが初出場で初優勝 北海道勢として悲願の初タイトル/全農杯全日本小学生
<JA全農チビリンピック2024 第6回 全農杯全日本小学生カーリング選手権大会>◇22日◇横浜銀行アイスアリーナ◇決勝など 北海道代表の札幌CAが、初出場で初優勝を飾った。6年ぶり2度目の頂点を目指したチーム青森キッズと決勝で対戦。1点を追う第2エンド(E)で3点を奪って逆転すると、第3Eでは1点差に詰め寄られる接戦を3-2で制し、北海道勢として悲願の初タイトルを手にした。大会は全国各地から8チーム37人が出場し、2グループに分かれて予選リーグを実施。3連覇を狙った軽井沢ジュニア(長野)は予選Aグループで3位に終わった。 ◇ ◇ ◇ 「1失点なら十分巻き返せる」。札幌CAの心臓部、スキップ湯浅結音(6年)は落ち着いていた。 チーム青森キッズに第1Eで1点を奪われたが、第2Eで3点を挙げて逆転。湯浅は「1失点で抑えられたので複数得点できれば優位な展開に持ち込めると思った」と展望し、「僕はスキップなので勝てる作戦を立てるのが役目。重圧にも強いタイプなんです」と胸を張った。祖父で札幌カーリング協会前会長の湯浅哲彦さんの影響で競技を始めた。「来年は全日本中学生選手権に出場したい」と目標を語る。 青山豊コーチが「劣勢の展開も多かったがよく粘ってくれた」と振り返るように、チーム愛知ジュニアとの予選最終戦は、3-3からスキップによるドロー勝負で決着する薄氷の勝利だった。紅一点、リードの藏本千花(6年)も「取って取られての勝利だったからきつかった。リードは試合展開を左右する役割なので、ドローを決められるように頑張りました」と顔をほころばせた。青山コーチは「自分たちを信じて戦う姿に感心しました。北海道勢の歴史をつくってくれた」と喜び、「藏本はうるさい男子をまとめ、チームのバランスを取ってくれるんです」と感謝した。 ◆優勝 札幌CA(北海道)、準優勝 チーム青森キッズ(青森)、3位 チーム岡山・愛媛(岡山・愛媛)、4位 盛岡カーリングスポーツ少年団(岩手)、5位 軽井沢ジュニア(長野)、6位 チーム愛知ジュニア(愛知)、7位 新潟ジュニア(新潟)、8位 チーム東京(東京・千葉)