「干物」を食べた2人の顔に赤みや頭痛などの症状 「ヒスタミン」の食中毒と断定 新潟
新潟県佐渡市の商店が発送した干物により「ヒスタミン」による食中毒が発生したと新潟県が発表しました。 県によりますと、6日午後5時半頃、新潟県佐渡市の「うさみ商店」が発送した干物を大阪府内の自宅で食べた2人に、皮膚が赤くなったり、頭痛、悪寒等のアレルギー症状があったと大阪府から新潟県に連絡がありました。その後の大阪府による検査で、食べた人の家に残っていた干物から食中毒の原因となる「ヒスタミン」が検出されたということです。 食べたのは10月11日にうさみ商店が製造した魚介類の干物「あじ・みりん干し」です。佐渡保健所が調査を行うことができた購入者8人のうち6人が干物を口にしていて、そのうち3人に食べてから1時間以内に同様の症状が出ていたことが判明。これらのことから新潟県は干物による食中毒と断定しました。 食中毒にかかったのは50代男性が1人、10代と50代の女性が2人でいずれも現在は回復しているということです。佐渡保健所はうさみ商店に9日から11日まで営業停止処分をし、従事者に対して衛生教育を行う予定です。 ■ヒスタミンによる食中毒とは 県によりますと、ヒスタミンはアミノ酸の一種である「ヒスチジン」からヒスタミン産生菌の酵素の働きにより生成されるということです。ヒスタミン産生菌は海水の中に存在し、魚を獲ったときに付着していることがあるそうです。ヒスタミンは一度生成されると加熱しても減ることはないということです。食べてから1時間以内に顔の特に口の周りや耳たぶが紅潮し、頭痛やじんましん、発熱などを引き起こします。 ■予防には 県によりますと、魚を捕獲してから食べるまで一貫した温度管理が重要で、特に「ヒスチジン」が多く含まれる赤身魚を購入した際は常温に放置せずに速やかに冷蔵庫で保管し、できるだけ早く食べることが重要だとしています。
新潟放送
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