秋田の“内陸”南北軸を改良! トンネル4本で山を貫く国道105号「大覚野峠防災」着工へ
急勾配や急カーブを解消
国土交通省東北地方整備局能代河川国道事務所は2024年11月28日、国道105号「大覚野峠防災」の工事に着手すると発表しました。 【地図と写真】国道105号の被災状況と「大覚野峠防災」の計画を見る 国道105号は、秋田県の由利本荘市から大仙市、仙北市を経由して、北秋田市に至る道路です。仙北市から北秋田市にかけては、秋田内陸線と並走します。 このうち仙北市と北秋田市にまたがる大覚野峠の現道は、急勾配や急カーブが続き、地滑りや雪崩、落石による通行止めも度々発生しています。 大覚野峠防災は、この区間を4本のトンネルなどで通過する5.7kmのバイパス事業です。2021年度から国交省が事業を進めており、調査設計・用地買収などが行われてきました。今回、工事に着手し、災害に強い道路を造ります。 整備後は、9%ある最大勾配が3%以下に緩和されるとともに、最小半径30mのヘアピンカーブもなくなります。道路の幅は現道より1.5m広い8.5mを確保し、沿道の堆雪で狭くならないようにします(雪の影響を受けないトンネル内は7.5m)。 12月15日には、仙北市で起工式が開かれる予定です。
乗りものニュース編集部