「ヒトラーではない」 メラニア夫人、トランプ氏を擁護
【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領の妻、メラニア(Melania Trump)氏は29日、トランプ氏がナチス・ドイツ(Nazi)の独裁者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)だと批判されていることを受けて、「彼はヒトラーではない」と反論した。 【写真8枚】トランプ氏の選挙集会に登場したメラニア氏 メラニア氏はテレビ番組「Fox & Friends」とのインタビューで、トランプ氏をヒトラーになぞらえるのは「ひどい」ことだと非難。 「彼はヒトラーではない。支持者たちは皆、米国の繁栄を見たいからこそ彼を支持している。彼がどのような支持を得ているか、私たちは知っている」と訴えた。 トランプ政権で首席補佐官を務めたジョン・ケリー(John Kelly)元海兵隊大将は米紙の取材に対し、トランプ氏が在任中に「ヒトラーも良いことをした」と語り、米軍将校ではなく「ヒトラーが抱えていたような将軍が欲しい」とも言っていたと暴露した。 トランプ氏はケリー氏の発言を否定。28日には支持者に向かって「私はナチではない。ナチの対極にいる」と訴えた。 メラニア氏はまた、自身が人工妊娠中絶の権利を支持していることについて、トランプ氏には以前から知っていたとも述べた。メラニア氏は、最近出版した回顧録で中絶の権利を強く支持している。 「夫は私たちが出会った日から私の見解や信念を把握していた」「だから(回顧録の内容は)彼にとって大きな驚きではなかった。世界の他の人々は私の見解を知らなかっただろうが、彼は全く驚かなかった。元々知っていたからだ」と述べた。 トランプ氏が在任中に指名した3人の判事により保守色が強まった米連邦最高裁は2022年、女性の人工妊娠中絶を合衆国憲法上の権利と認めた1973年の「ロー対ウェイド(Roe v. Wade)判決」を覆す判断を下した。【翻訳編集】 AFPBB News