ミズノ社のグラブ作りマイスター・岸本耕作氏が「卓越した技能者」に認定され「皆でいただいた感覚」
スポーツ用品王手のミズノ社は8日、ミズノテクニクス株式会社波賀工場のグラブ作りマイスター・岸本耕作氏(67)が、厚生労働省より2024年の「卓越した技能者(現代の名工)」に認定されたと発表した。 岸本氏はこれまで、イチロー氏(元マリナーズなど)、松井秀喜氏(元ヤンキースなど)ら数多くのプロ野球選手のグラブを製作。現在も技術者としてプロ野球選手のオーダーグラブを中心にグラブの製作、監修を行いながら、後進の育成にも注力している。 「卓越した技能者」は毎年、日本最高水準の技能を有し、他の技術者の模範たるにふさわしい卓越した技術者に与えられるもので、ミズノグループ社員では、これまでにグラブ作り職人の坪田信義氏(1998年)、バット作り職人の久保田五十一氏(2003年)が認定されている。 また、岸本氏の「卓越した技能者」の認定を記念した特別仕様グラブを、数量限定で発売する予定。以下、岸本氏のコメント。 「受賞させていただいたことに対し恐縮するとともにとても光栄に思っています。自分一人ではなく、波賀工場の皆でいただいた感覚があり、グラブ作りが認められたのかなという気がしてとても嬉しく思います。私が入社したころはプロのグラブを作るとは思っていなかったこの工場が、今はプロのグラブを作るメインとなり、ますます重要な拠点となっています。ここで先輩方から受け継いだ技術を継承することが第一の仕事だと思っています」