鎌田大地が「あそこまでの選手になるとは」 元U-17日本代表が「別格」に感じた10代の頃の可能性
元U-17日本代表の平秀斗氏が衝撃を受けた若き日の鎌田大地
日本代表MF鎌田大地は、今季プレーしたイタリア1部ラツィオに関して「離れることは100%」と明言し、プレミアリーグ移籍が接近中とされる。森保ジャパンにも復帰して、去就が大いに注目されるが、サガン鳥栖でプロデビューした当時を知る元JリーガーのDF平秀斗氏は、「あそこまでの選手になるという予想は、当時はできなかった」と、現在の活躍ぶりには驚いている。(取材・文=河合拓) 【画像】鎌田大地、移籍先々のエンブレムに“奇妙な法則”「縛り説おもろい」 ◇ ◇ ◇ 鹿児島県出身である1994年生まれの平氏は佐賀東高時代に活躍し、2013年に鳥栖へ加入した。高校時代には高校選抜に加え、U-17日本代表にも選出されて、FW鈴木武蔵(現北海道コンサドーレ札幌)、MF南野拓実(現ASモナコ/フランス)、MF野津田岳人(現サンフレッチェ広島)、MF喜田拓也(現横浜F・マリノス)、DF植田直通(現鹿島アントラーズ)らとともにプレーしている。 一度きりとなったU-17日本代表の活動で「レベルの違いを感じた」という平氏だが、「僕のように活躍できずに引退した選手もいれば、今もくすぶっている選手もいたり、いろんな選手がいると思いますが、その頃に一緒にやっていた人たちが今も活躍しているのは嬉しいですね。今振り返ると、一緒にやれて良かったなと思います」と、現在もともにプレーした選手たちの活躍を喜んでいる。 鎌田が鳥栖に加入したのは、平氏がプロ3年目を迎える2015年だった。欧州でも名を知られる存在になったことに驚く平氏だが、一方でメンタルの強さにも圧倒されたと笑いながら振り返る。「たぶん、すでに有名だと思うんですけど、生意気だったんですよ。ふてぶてしいというか(笑)」と、振り返った。 鳥栖時代、当時は年俸について鎌田が不満を持っていたことを平氏は懐かしがる。 「まだ高卒で給料も少なかったですからね。『なんでこんなに安いんだろう』と(笑)。もう笑うしかないほど、生意気でしたね。でも、今の結果を見ると、成るべくしてなったんだなって思います」 ちなみに今季の鎌田の年俸は推定385万ユーロ(約6億5100万円)と伝えられているが、ラツィオ退団を認めた際にも「年俸に不満はなかった」と語っている。