120団体が出展 企業や大学の連携促進 SDGs普及啓発イベント開催
SDGs(持続可能な開発目標)の普及・啓発を目指すイベント「SDGs AICHI EXPO2024」が10日、常滑市の愛知県国際展示場で開幕した。約120の企業や自治体、団体などが出展し、SDGs達成に向けた最新の取り組みなどを紹介している。来場者や他の出展者との連携も促進する。12日までの3日間で1万5千人の来場を見込む。 愛知県などで構成するSDGs AICHI EXPO実行委員会が主催。今年で5回目。実行委員会会長の大村秀章愛知県知事は「イベントをきっかけにSDGsに取り組む企業・団体間のネットワークを広げていただき、その取り組みを愛知から発信していきたい」とあいさつした。 出展ブースでは、各企業・団体がさまざまな工夫を凝らして自社の取り組みを披露した。外食事業のワタミ(東京都)は、店舗から出る食品廃棄物をニワトリの飼料とし、その鶏卵を食材として店舗で提供する取り組みなどをアピールした。
中部電力グループで、環境関連事業を手掛けるテクノ中部(名古屋市)は、環境アセスメントや環境教育、藻場再生の活動などをパネルで展示。民間団体が保全する緑地などを環境省が認定する「自然共生サイト」の認定支援事業についても紹介した。同社も昨年認定を取得し、そのノウハウを生かして申請の手続きから認定後のサポートまで一貫して行う。 企画部計画グループSDGs事務局グループ長の社本博司氏は「自然共生サイトの認定に向け、環境調査や維持管理などのお手伝いができれば」と話している。 そのほか、愛知県のブースでは、SDGsに関する県の事業の紹介や、SDGsが学べるワークショップなどを実施している。 なお、イベントでは、出展企業や団体による講演、SDGsをテーマにしたファッションショーなども行う。開催時間は午前10時から午後5時まで。入場は無料。