パナソニック/東急/URによる世界初の「空中配送ロボット」実証実験が次のステージへ
地元行政の協力も得て社会実装に向けたさらなる一歩
10月下旬から始まる第2期の実証実験では、新たに地元の川崎市と連携。団地の敷地内を通る市道(川崎市道)を横断し、前回のルートから分岐、延伸してより配送対象区域が広がる。また、団地内集会所の入口まで配送を行うことで、さらなる利便性の向上も図られる。 さらに、集会所内に設置する会員登録不要のタッチパネル端末からの注文受付も開始。支払い方法の見直しを行い、これまでのクレジットカードや一部の電子決済に加え、現金の取り扱いも利用できるようになるという。 商品の受取場所に集会所を利用することによって人が集い、外出や交流の機会が創出されることによるウェルビーイングの向上や、コミュニティの形成による地域活性化も期待されている。 首都圏の行政と民間が連携した空中配送の実証実験は今回が初の試みだ。今後の「街のインフラ」となる将来像に向けた重要な第一歩として、さらなる改良そして早期の社会実装に期待したい。 【実証実験の概要】 ●今回の実証実験の目的 ・新ルートの配送実施に必要な技術の検討。 ・将来的な社会実装に向けた行政との連携手法の検討。 ・新たな市場ニーズの検証。 ●新規に実施する実証実験 ・空中配送ロボットの川崎市道横断とそれに伴う関連技術の検証 ・配達先の拡充(団地集会所まで配達) ・注文方法、支払い方法の拡充(タッチパネル端末での注文受付、現金支払を追加) ●実施場所:川崎市麻生区虹ヶ丘2丁目 UR虹ヶ丘団地内 ●実施期間:2024年10月下旬~2024年12月下旬(上記期間において不定期で運行)※11月9日(土)に虹ヶ丘団地で開催される「第3弾 虹のまちにわフェス」において、空中配送ロボットを運行予定。一般見学が可能。 ●連携自治体:川崎市(道路占用許可権者) ●実証実験の協力社 ・株式会社東急ストア ・東急バス株式会社 ・株式会社URコミュニティ ・株式会社吉野家