<天空戦記シュラト>テレビアニメ35周年 羽原信義、菊池通隆が明かす制作の裏側 清水咲斗子が名曲「SHINING SOUL」熱唱
1989年4月~1990年1月に放送された人気アニメ「天空戦記シュラト」の放送35周年を記念したイベント「祝!放送35周年!!『天空戦記シュラト』オン・シュラ・ソワカ上映」が11月23日、Hall Mixa(東京都豊島区)で開催された。イベントは2部制で、チケットが約7分で完売するなど大盛況となった。第2部は、作画監督の はばらのぶよし(羽原信義)さん、きくちみちたか(菊池通隆)さんが登壇し、制作の裏話を語った。 【写真特集】令和によみがえる「シュラト」 豪華イベント 名曲熱唱 写真を一挙に
第2部は、はばらさんが作画監督を務めた第16話「絶叫!戻れラクシュ」、物語が一区切りした第36話「未来!深い闇を越えて」、きくちさんが作画監督を務めた第39話「永遠なれ修羅王」が上映された。
はばらさんは「天空戦記シュラト」に参加することになった経緯を「当時、僕は『レイナ剣狼伝説』を作っていました。『シュラト』を葦プロダクションとしてやることになって。修羅場を見ていました。ラスト3本はタツノコ仕切りだけど、それ以外は葦プロ仕切りでした。『アイキャッチやってくれない? 明日までね!』と言われて参加したのが、初めての『シュラト』でした。アイキャッチだったけど、オープニングでも一カット使っています」と説明。
きくちさんは「キングレコードの名物プロデューサーから『インド神話をモチーフにしたアニメを』と声が掛かったけど、『ボーグマン』をやった後だから……と断った。それが『シュラト』だったんです。『ニュータイプ』でいっぱいイラスト(版権絵)を描き、総集編のアイキャッチもやることになった。プロデューサーに阿佐谷の喫茶店に呼び出され、追加の3本のキャラデザインと作監をやることになりました」と振り返った。
「天空戦記シュラト」の放送前、“鎧(よろい)”をまとったキャラクターが登場する「聖闘士星矢」「鎧伝サムライトルーパー」も人気を集めていた。きくちさんは「僕は『サムライトルーパー』『聖闘士星矢』もやっていたんです。『ボーグマン』は本編はやっていないんです。変身バンクとオープニングはやっているんだけど。『サムライトルーパー』は直線が難しかったけど、『シュラト』は描きやすかった」と語った。