「言葉にならない感覚を味わって」 神社で空間芸術の作品展 割竹組み合わせ表現
現代美術家の山内孝一さん(65)=高森町下市田=らによるインスタレーション(空間芸術)の作品展が31日、飯田市羽場権現の元山白山神社で始まった。神社総代長で友禅作家の大蔵光彦さん(71)が「作品を額堂に展示したら面白いのでは」と山内さんに提案して始まり、5年目。今年は竹を使って大きな輪の形などを作り、山内さんは「作品内で自分のベストな視点を見つけて楽しんで」としている。 【写真】額堂に飾られた作品。竹が円を描くように配置されている
長さ2・5メートルの割竹20本を組み合わせ、額堂内から外に円を描くように展示。「内と外の二元論的な概念を取り払うという思いで配置した」(山内さん)。額堂内には山内さんが育てたライ麦の束を置き、訪れた人が自由に持ち帰れる仕掛けとした。
このほか、知人の宮内直幸さん(70)=飯田市下久堅=による、しめ縄飾りを模した作品も展示。山内さんは「自分たちが実際に作品内に入り込むことで生まれる、言葉にならない感覚を全身で味わってほしい」と話した。
2日午後3時まで。1日は午後8時まで夜間照明も行っている。入場無料。