直木賞・本屋大賞を受賞した『蜜蜂と遠雷』の恩田陸 最新作はダンスの言語化! 新刊『spring』がランクイン[文芸書ベストセラー]
3月26日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『風の中に立て -伊集院静のことば- 大人の流儀名言集』が獲得した。 第2位は『成瀬は天下を取りにいく』。第3位は『お気楽領主の楽しい領地防衛 6~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に~』となった。 4位以下で注目は5位に初登場の『spring』。直木賞と本屋大賞をダブル受賞した『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)でピアノコンクールに挑む若者たちを描いた恩田陸さんが、一人の天才的バレエダンサーを周囲の人々の視点から描いたバレエ小説。これまでも音楽や演劇など表現者を描いてきた恩田さん。今作ではダンスの言語化に挑んだ。恩田さんは出版社の特設サイトで《今まで書いた主人公の中で、これほど萌えたのは初めてです。》とコメントを発表している。初版限定特典として番外編がウェブサイトで読める二次元コードが付属する。また紙版限定でページをめくるとダンサーが踊りだす「パラパラ漫画」も印刷されている。
1位『風の中に立て -伊集院静のことば- 大人の流儀名言集』伊集院静[著](講談社) 2023年11月24日、作家の伊集院静さんが永眠されました。交友関係は文壇や芸能界、スポーツ界と幅広く、多くの人に愛されました。数々の名小説を残した作家でありながら、作詞家としても活躍、『ギンギラギンにさりげなく』『愚か者』の名曲を手掛けました。酒とギャンブルを愛し、ゴルフの腕前も一流。銀座通いも有名で、女性にも男性にもモテました。そんな伊集院さんは生前、エッセイの中でたくさんの言葉を残しています。「酒の良し悪しは、呑み手の心情にある」「人生というものは総じて割に合わないものだ」「理屈は、やることをやった後での無駄口の類いのものだ」「さよならも力を与えてくれる」ーー。本書では伊集院さんが、生と死、冠婚葬祭での作法、大人の遊び方・働き方について語った言葉の数々を収録しました。その言葉にはユーモアがありながら、その裏側には人間を見つめる深い眼差しがあります。伊集院さんの言葉が、生活のさまざまな局面で、きっと人生の支えとなるはずです。(講談社ウェブサイトより)