三連休 台風13号が奄美を直撃 全国的に不安定 西・東日本を中心に残暑厳しく
三連休初日のきょう14日(土)は、台風13号が奄美を直撃しそうだ。奄美を中心に大荒れの天気になるおそれがある。台風が去った後は、本州を秋雨前線が南下する見込み。この三連休で一番、広い範囲で雨が降るのはあす15日(日)になりそうだ。また三連休中、西・東日本を中心に厳しい残暑が続く予想。
台風13号 奄美直撃で大荒れのおそれ
台風13号は、午前11時現在、風速15メートル以上の強風域に沖縄本島から九州南部を巻き込みながら、北西へ進んでいるものとみられる。きょう(土)の夕方から夜のはじめごろ、風速25メートル以上の暴風域を伴い、奄美にかなり近づく見込み。
このため、午後は奄美を中心に台風本体の活発な雨雲がかかり、飛来物でけがをしたり、走行中のトラックが横転したりするほどの猛烈な風が吹き荒れるおそれがある。台風の暖かく湿った風が吹きつける西日本の太平洋側でも、山の南東側斜面を中心に断続的に雨が降りそうだ。西日本の太平洋側では、あすにかけて雨が長引き、局地的に雨量が多くなる可能性もある。奄美や沖縄を中心に暴風や高波に、奄美や西日本の太平洋側を中心に土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。竜巻などの激しい突風にも注意したい。
秋雨前線南下 北・東日本中心に大気非常に不安定
台風から離れている地域も天気は下り坂だ。秋雨前線や低気圧などの影響で、晴れている北海道もきょう(土)夕方から次第に本降りの雨になり、東北から西日本にかけてもあす(日)は広い範囲で本格的に雨が降る見込み。特に北・東日本では局地的に非常に激しい雷雨になるおそれがある。こちらも土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも注意が必要になる。あさって(月)も、西・東日本を中心に不安定な状態が続きそうだ。
西・東日本で異例の残暑
また、この三連休中、厳しい残暑が続きそうだ。きょう(土)は午前中から北陸から西の日本海側で35℃を突破している所があり、日本の年間猛暑日最多記録を更新中の太宰府(福岡)でもすでに今年56日目の猛暑日になっている(午前11時40分現在)。
この三連休は、日に日に35℃以上の猛暑日のエリアは狭まるものの、きょう(土)は西日本の日本海側や東日本を中心に、あす(日)は九州や関東で猛暑日になる予想。西・東日本では秋とは程遠く、暑さ対策が必要になる。一方、前線の北側に入る東北北部や北海道は、この時季らしい気温の日が多くなる見込み。ただ、寒暖差が大きくなるため、体調管理に注意が必要だ。 （気象予報士・丸田絵里子）
