やっぱり今の時代に求められてるのってコスパとかじゃない?!の巻/倉井史也のJリーグ
Jリーグが2023年度のクラブ経営情報を開示したんですよ。で、いろんな数字が並んでたんです。売上高が伸びたクラブがJ1リーグで15クラブあったとか、スポンサー収入が増えているクラブも14クラブあったとか。 でも気になるのって、やっぱりこの時代、コスパって感じじゃないですか?ちゅうことでいろいろ調べてみました(単位:百万円)。 まず、スポンサー収入、入場料収入、物販などを含めた売上高はこんな感じでした。 1位:浦和/10,384 2位:川崎/7,963 3位:神戸/7,037 4位:G大阪/6,574 5位:横浜FM/6,509 6位:鹿島/6,462 7位:名古屋/6,303 8位:FC東京/5,929 9位:C大阪/4,868 10位:広島/4,198 11位:札幌/4,111 12位:新潟/3,659 13位:横浜FC/3,627 14位:京都/3,393 15位:福岡/2,874 16位:鳥栖/2,497 でもこれはあくまでクラブの規模であって、その中からどれだけチームにかけてるかって別の数字なんです。それはトップチーム人件費。で、これも調べてみるとこんな感じに。 1位:浦和/3,860 2位:神戸/3,800 3位:川崎/3,287 4位:横浜FM/3,042 5位:名古屋/2,836 6位:G大阪/2,763 7位:FC東京/2,597 8位:鹿島/2,532 9位:広島2,435 10位:横浜FC/2,089 11位:C大阪/2,010 12位:京都/1,838 13位:札幌/1,723 14位:福岡/1,611 15位:鳥栖/1,016 16位:新潟/889 おお~、やっぱり売上高でもトップチーム人件費でも首位は浦和。でもってチーム人件費が最下位の新潟と比べると、4倍以上の差があったんですね。 ではそれぞれのクラブがどれだけの費用をかけて勝点1を稼いだか(トップチーム人件費/勝点)っていうとっても大切なデータを調べましょう。 1位:新潟/19.8 2位:鳥栖/26.7 3位:福岡/31.6 4位:C大阪/41.0 5位:広島/42.0 6位:札幌/43.1 7位:京都/46.0 8位:横浜FM/47.5 9位:鹿島/48.7 10位:神戸/53.5 11位:名古屋/54.5 12位:FC東京/60.4 13位:川崎/65.7 14位:浦和/67.7 15位:横浜FC/72.0 16位:G大阪/81.3 おお、新潟ダントツのコスパ。では、得点1点当たりどれくらいの費用がかかったか(トップチーム人件費/得点数)を調べるとこんな感じです。 1位:鳥栖/23.6 2位:新潟/24.7 3位:札幌/30.8 4位:福岡/43.5 5位:京都/46.0 6位:横浜FM/48.3 7位:C大阪/51.5 8位:広島/58.0 9位:鹿島/58.9 10位:FC東京/61.8 11位:神戸/63.3 12位:川崎/64.5 13位:横浜FC/67.4 14位:名古屋/69.2 15位:G大阪/72.7 16位:浦和/91.9 鳥栖、苦しんだけど得点は取ってたんですね。というこの2つの数字を考えると、2023年度J1コスパ大賞は、新潟の松橋力蔵監督と鳥栖の川井健太監督か。で、最終順位は新潟が10位、鳥栖が14位だったってことで、松橋監督の優勝!!。賞品はきっと編集部が出してくれます(編集部註:出しません)。 最後に2023年度のJ2・J3についても一部触れておくとこんな感じでした。J2クラブ・J3クラブの売上高は……。 【J2】 1位:清水/5,101 2位:磐田/4,254 3位:町田/3,409 4位:東京V/2,818 5位:大宮/2,788 6位:千葉/2,649 7位:仙台/2,520 8位:山形/2,500 9位:長崎/2,111 10位:徳島/2,092 11位:甲府/2,040 12位:岡山/1,937 13位:大分/1,861 14位:熊本/1,228 15位:水戸/1,104 16位:山口/1,098 17位:栃木/1,088 18位:いわき/1,077 19位:秋田/904 20位:金沢/871 21位:藤枝/805 22位:群馬/790 【J3】 1位:松本/1,456 2位:今治/1,292 3位:北九州/933 4位:岐阜/904 5位:鹿児島/886 6位:愛媛/860 7位:富山/786 8位:長野/741 9位:FC大阪/559 10位:岩手/536 11位:琉球/512 12位:沼津/511 13位:八戸/494 14位:相模原/486 15位:鳥取/469 16位:奈良/429 17位:讃岐/424 18位:福島/403 19位:宮崎/218 20位:YS横浜/209 J1リーグ以上に格差があるんですよ。こんな差の中で戦って成績残してるって本当にすごいっすよね。えっと、浦和ってYS横浜をいくつ買えるんだろう……。
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