アウトドアでのケガと危険対策
アウトドアでのケガと危険対策
外でのアクティビティは、街中と比べると環境は大いに違う。自分は大丈夫だとは思わず、事前に危険に対する準備をしておこう。 監修◉長谷部雅一 Supervision by Masakazu Hasebe 文◉堀内一秀 Text by Kazuhide Horiuchi イラスト◉ナカオテッペイ Illustration by Teppei Nakao 写真◉廣瀬友春 Photo by Tomoharu Hirose 出典◉別冊PEAKS クライムオン!! 。
case-01 ハチなどの虫刺されは対応が異なるので注意
野外でどうしても避けられないのが虫刺され。蚊なら痒いだけで済むが、ハチの場合そうはいかないので事前にしっかりと確認しよう。また種類によって対処の仕方が違うので、きちんと把握して、適切に対応したい。 ミツバチの場合は刺されたところに針が残っているので、それを取り除き、傷口を水などできれいに洗う。スズメバチの場合は毒が強く、アレルギー反応を起こすこともあるので、すみやかに病院に行って医師の診断を受ける。
case-02 ヘビには近づかない! 噛まれたら迅速に対応
日本にいる毒をもったヘビは、マムシ、ヤマカガシ、ハブの3 種類なので、図鑑などを見て特徴を覚えておくといい。このうちマムシとヤマカガシは向こうから積極的に襲ってくることはないので、見つけたら刺激しないようにそっとそばから離れよう。 ハブは危険な毒ヘビだが、生息しているのは沖縄・奄美地方のみ。種類を問わず、毒をもったヘビに噛まれたら医者にかかり、血清治療を受けないと生命に危険が及ぶこともある。
case-03 刺激せずに離れたいクマやイノシシ
危険と思われているイノシシやクマだが、基本的に人を追い回して襲うようなことはない。そのため、鈴やラジオなどで音を出してこちらの存在を知らせれば、向こうから避けてくれる。 危険なのは出会い頭に会ってしまったとき。刺激せずに後退りをするのが基本だ。もし襲ってきたら、イノシシの場合は高いところに逃げる、クマの場合も決して戦おうとはせず、熊撃退スプレーを備えておくことが有効な手段となる。