【桜坂劇場・下地久美子の映画コレ見た?】JFK/新証言 知られざる陰謀 暗殺60年、解明へ新事実
思い込んだら試練の道を、いくが男のど根性。かの如く、ケネディ元米大統領暗殺事件の真相解明に命を懸ける人がいた。 【写真】若年出産、貧困、DV、援交。「なんくるならん」沖縄を知って 映画「遠いところ」制作チーム・仲宗根久乃さんの思い 彼の名は、オリバー・ストーン。映画監督。1991年に劇映画「JFK」を通して、CIA(米中央情報局)陰謀説を大々的に展開したストーン監督。暗殺事件から60年。新たに公開された機密資料を検証し、新たなインタビューを重ねてこのドキュメンタリーを完成させた。 新事実と過去の証言を積み重ね、絶対にCIAの陰謀だと訴えかけるストーン監督。全編に監督の憤りがあふれているが、それよりも強く胸に届くのは、われわれはなぜケネディを暗殺させてしまったのか、という後悔。嘆きながら突っ走った執念の取材は迫力満点。CIA陰謀説を調べてから鑑賞すると、監督の勢いに気押されず、謎の解明も併せて楽しめる。(桜坂劇場・下地久美子)◇同劇場で30日から