ラグビー ジョーンズHC、フランス戦のカギは「感情のコントロールをいかにできるか」 NZ戦からの成長に期待
日本ラグビー協会は7日、「リポビタンDツアー2024」でフランス戦(日本時間10日)に臨む日本代表の登録23人を発表した。現地フランスからオンライン会見したエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は「今回、一番強い、ベストな23人を選んでいる。(会場が)8万人が満員になると聞いていて、プレッシャーがかかると思うが、いい経験になると思っている」と語った。 フランス戦に向けては、今季からフランス1部TOP14王者のトゥールーズでプレーするSH斎藤直人を先発、また同リーグで2季目を過ごすFWのタタフ(ボルドー)を控えで起用。指揮官は「斎藤は、日本人では珍しいオールラウンダーの選手。パス、ラン、キック、すべてにスキルを持っている。フランス戦では、テンポのコントロールを大事にしてほしい」と期待。タタフについては「コンディションはとてもいい形で合流した。ベンチからプレーした際には、フィジカリティに期待したい」と語った。 斎藤とハーフ団を組むのは、主将のSO立川理道(東京ベイ)。「一緒に練習していく中でも、常に先頭に立ってやってくれている」と、斎藤の存在感について指摘。コミュニケーションの質の向上を実感し「気になることを積極的に話してくれるのは、ありがたい存在」とした。また、相手SHはフランスラグビーの至宝、デュポンが先発する。斎藤にとっては同門対決となるが、ジョーンズHCは「デュポンは接点周りが驚異。プレーするスペースを与えないことが肝」と、最大級に警戒した。 10月26日のニュージーランド戦では、前半20分までは互角に渡り合いながら19―64で敗戦。同HCは、同時間帯に逆転トライがTMOによって取り消された後に崩れたシーンを回顧し「戦術的なところではなく、感情のコントロールをいかにできるか」とポイントを挙げた。フランスは強靱なフィジカルを誇るFW陣を自慢とし、ジョーンズHCも「セットプレーが肝」と言う。「FWにアタックしていきたい。セットピース、フェーズプレーで相手を動かすことができれば、勝利に近づける」と、チームコンセプトの「超速ラグビー」での金星を誓った。 ◆日本代表登録メンバー 【FW】岡部崇人(横浜)、原田衛(BL東京)、竹内柊平(浦安)、E・ウルイヴァイティ(相模原)、W・ディアンズ(BL東京)、下川甲嗣(東京SG)、姫野和樹(トヨタ)、F・マキシ(東京ベイ) 【BK】斎藤直人(トゥールーズ)、立川理道(東京ベイ、主将)、長田智希(埼玉)、S・フィフィタ(トヨタ)、D・ライリー(埼玉)、J・ナイカブラ(BL東京)、M・ツイタマ(静岡) 【控え】松岡賢太(神戸)、森川由起乙(東京SG)、為房慶次朗(東京ベイ)、ファカタヴァ・アマト(BR東京)、T・タタフ(ボルドー)、藤原忍(東京ベイ)、梶村祐介(横浜)、松永拓朗(BL東京)
報知新聞社