阪神 前DeNA楠本の獲得を発表 チーム内競争を喚起し外野全体の底上げに
阪神は24日、DeNAを今季限りで自由契約となっていた楠本泰史外野手(29)を獲得したと発表した。背番号は今季までミエセスがつけていた「55」に決まった。 左打ちの好打者。今季はわずか18試合の出場にとどまり打率.172に終わったが、プロ7年間で405試合に出場した実績の持ち主。昨季まで2年連続で開幕スタメンにも名を連ねた。 阪神では代打としての出場のみならず、層の薄い左打ちの外野手として定位置奪取の期待もかかる。外野は中堅・近本、右翼・森下がレギュラー濃厚で、残る左翼には前川、井上、野口ら若手の台頭が著しく、楠本の加入はチーム内競争と外野全体の底上げにもつながりそうだ。 阪神は早い段階から楠本の獲得に向けて調査。嶌村聡球団本部長はかねて「外野と、一塁も守れる。29歳と若く、大阪府(吹田市)出身。打撃に秀でた選手で大いに期待している」と話しており、今オフの補強ポイントに合致していた。 ◇楠本 泰史(くすもと・たいし)1995年(平7)7月7日生まれ、大阪府出身の29歳。花咲徳栄(埼玉)では3年春の選抜出場。東北福祉大では大学日本代表の4番を務める。17年ドラフト8位でDeNA入り。2年目の19年6月9日西武戦でプロ初本塁打を代打逆転満塁弾で記録。21年は51度、23年は65度でチーム最多の代打起用。1メートル80、85キロ。右投げ左打ち。