あらら、こんな美しかったっけ?? 三菱[エメロード]が今買うの大アリな件
■バブル期ならではのあり得ないパワーソース
走りもまたバブル期ならではのあり得ないパワーソース祭りで、エンジン全6種で、そのうち5種がなんとV6。 1.8L直4を除き1.8L・V6 SOHC、2L・V6 SOHC、2L・V6 DOHC、2L・V6 DOHC MIVEC、2L・V6 DOHC MIVEC-MD(気筒休止)。今じゃ絶対に作れないバブル期の宝石たる小排気量V6エンジンだらけ。 それを当時のファジィシフト4速ATと組合せ、足回りもまたホンダ顔負けの4輪マルチリンクサス。ホントバブルな4ドアスペシャルティよ。 今回乗ったのはレア車の王国ユーセレクションで見つけた上玉で、1993年式の2L・DOHC搭載スーパーツーリングスポーティセレクションII!9月時点で車検が残りつつ79万円と激安。 外装はボンネットこそ焼けてるが塗り直してくれるそうだし、15インチホイールもセンターキャップも色抜けしてるけど、レアな純正モノ。 インテリアも当時の三菱車によくあった懐かしいマーブル模様のウッド調パネルと青い迷彩っぽいケバだったファブリックで覆われタッチ良好。 もちろん全面アナログのメーターやモモ製に替えられたステアリングなど平成のスペシャルティ感バリバリだけど、オートエアコンにパワーシートも付くわで装備充実。 乗ってもボディ剛性こそ低めだけど、170馬力の2L・V6が濃密で超キモチイイ。やっぱマルチシリンダーはつくづく偉大で、これで79万円は安いって!
■三菱 エメロード伝説1:ディアマンテはダイヤモンド!じゃあエメロードは!?
1989年の自動車税改正をいち早く察知、バブル期に一世風靡したミディアムHTのディアマンテ。BMW顔負けワイドボディと2.5L・V6にシビれたが、ある意味その弟分がエメロード。 ちょい小さめのエレガントボディで4種の2L・V6中心。スペイン語でダイヤモンドを意味するディアマンテに倣い、フランス語でエメラルドを意味するエメロード!
■三菱 エメロード伝説2:これまた後期モデルが覆面パトカーとして活躍
売れないスタイリッシュカーは末期に覆面パトカーとして重用される。これはある意味ホントで、例を挙げると、レア過ぎるスズキ キザシが覆面パトカーとして導入され「珍しすぎて目立つじゃん!」と話題になった。 実はエメロードも後期モデルで採用され、これまた目立つこと請け合い。本来多すぎるプリウスあたりが採用されるべきでは? ●小沢コージ氏の評価 ・タイムスリップ度:★★★★ ・レア度:★★★★ ・お金かかりそう度:★★★ ・乗って楽しい度:★★★ バブル期を思い出さずにいられない懐かしすぎるスタイリッシュ4ドアクーペ。いいタマは激レアで壊れも少なめで気に入ったら買い! ●三菱 エメロード懐かしスペック ・カテゴリー:4ドアハードトップ ・全長×全幅×全高:4610×1730×1370mm ・ホイールベース:2635mm ・車両重量:1330kg ・エンジン:2L・V6 DOHC横置き ・最高出力/最大トルク:170ps/19.0kgm ・ギアボックス:4速AT ・駆動方式:FF/4WD ・サスペンション:前=マルチリンク式後=マルチリンク式 ・国内累計販売台数:1万9214台 ・ベース車:7代目ギャラン ・車名:フランス語の「エメラルド」