鍵山優真&中田璃士 ともに父がコーチで元選手の“父子鷹” 鍵山「僕も歴史を」中田「パパと同じ曲でいい演技」
◆フィギュアスケート ▽世界選手権代表選考会 全日本選手権 第2日(21日、大阪・東和薬品ラクタブドーム) 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位発進の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が205・68点、合計297・73点で初優勝。父の正和コーチは元全日本3連覇で、2010年の小塚崇彦以来となる男子史上2組目の父子Vを達成した。全日本は長きにわたって羽生結弦さん、宇野昌磨さんが連覇を続けてきた。13年ぶりに2人以外から新王者が誕生した。 SP2位で23年ジュニアGPファイナル優勝の中田璃士(りお、TOKIOインカラミ)が173・68点、合計263・99点で2位。5年ぶりにジュニア男子が全日本表彰台に上がった。SP14位の壷井達也(シスメックス)が173・37点、合計247・31点で3位と大きく巻き返した。 金メダルを獲得した鍵山、銀メダルの中田は、ともに元選手の父がコーチを務める“父子鷹(おやこだか)”。父が全日本で3度優勝をしている鍵山は「いずれ父が取ったメダルの数を超えたい。僕も歴史を残せるように頑張りたい。父は今日のフリーですごく感動してくれました。コーチやトレーナーさん、関わってくださる皆様が満足していただけるのが僕はうれしい。本当に良かった」と語った。 一方の中田は、かつて父・誠人氏が使用したプログラム「パイレーツ・オブ・カリビアン」でフリーを熱演。「このプログラムを使って今年はあまり良い演技ができていなかった。ここでパパと同じ曲で良い演技ができたので、パパも喜んでいると思う」と喜んだ。父がこの曲で演じている現役時代の映像をスマホに入れ、見返していたという。
報知新聞社