怒り、悲しみ…「悪い感情」を押し殺す人の危険 心理学者が提案!「絵文字ゲーム」で感情を育てる
感情の色は、あなたが塗った色で決まります。元彼からのメールは赤々とした苛だちを引き起こすかもしれませんが、この赤い感情が明るく輝いていることに気づくことは有益です。怒り、羨望、悲しみ──いずれも悪い感情と見なされてきましたが、すべて正常で本質的な感情であり、無視したり、押し殺したりするのは危険です。実のところ、不快な感情は有益で、何に耳を傾けるべきかを教えてくれるのです。 覚えておいてほしいのは、感情はあなたへのメッセージだということです。立ち止まってそれに耳を傾ければ、未来の、より地に足のついた自分になるためのロードマップを得ることができるでしょう。一方、感情に耳を傾けなければ、私たちは休火山のようになり、表面的には穏やかですが、スモール・トラウマが刺激されると、激しい怒りが湧き上がるのです。
ここで私は再度、断言します。「悪い」感情は存在しない、と。腸内細菌叢と同じく、感情バイオームには多様性が欠かせないことを理解することが、感情の健康とリテラシーを保つカギなのです。体が腸内に棲む何兆もの多様な微生物を必要とするのと同様に、私たちは多様な感情を必要としているのです。 ■エクササイズ 絵文字ゲーム 感情リテラシーを高め、無感情に安住して人生をふいにするのを防ぐために、スマホさえあればどこででもできる次のエクササイズを紹介しましょう。
まず、スマホの一番よく使うアプリを開きましょう。メールでもワッツアップでもFacebookでも何でも結構です。そして最も頻繁に使う絵文字を調べましょう。たいていは最初に出てくる絵文字です。 そして、こう自問しましょう。 ◎ その絵文字に込めた感情は、自分にとってどのような意味を持つのか。 ◎ 最後にその感情を味わったのはいつだったか。 ◎ ここで少々時間をとって自分と向き合おう。このエクササイズは、最初に思ったよりはるかに難しいものになるかもしれない。自分の感情を感じ、腹式呼吸をして、自分が大丈夫なことを確かめよう。