ウクライナ、ロシア28集落制圧 侵攻後、最大級の打撃
【キーウ共同】ウクライナ軍の越境攻撃を受けるロシア西部クルスク州のスミルノフ知事代行は12日、ウクライナ軍が州内の28集落を制圧し、これまでの住民の死者は12人、負傷者は121人に上ると述べた。プーチン大統領や治安機関幹部が参加した政府会合で述べた。12日で越境攻撃開始から1週間。スミルノフ氏はウクライナ側が国境から12キロ進軍し、幅は40キロに至ると報告した。 【写真】ウクライナ軍の越境攻撃後、炎上する建物
2022年2月にロシアが侵攻を開始して以降、自国領で受けた最大級の軍事的打撃となった。 プーチン氏は、ウクライナの越境攻撃の目的は「将来の交渉におけるウクライナの立場を向上させることだ」と指摘、敵を国境外に追い出すよう国防省に求めた。ロシア側はウクライナ兵をロシア領内から一掃できずに掃討作戦が続いている。 プーチン氏はウクライナ側の目的についてさらに、ウクライナ東部などで進軍するロシア軍を食い止めることや、ロシア国民をおびえさせ結束を破壊することにあると指摘。「ウクライナ側がなぜ、対立の平和的解決に向けたわれわれの提案を拒否するのかが今や明らかになった」と主張した。