30代・子持ち夫婦、しばらくは“夫の稼ぎのみ”…本当に必要な保険は?お金のプロ、「夫婦合わせて月額1.1万円」ベストな保険組み合わせを提案
これから教育費の準備を始める30代夫婦…どんな保険が必要?
---------------------------------------------------- ●家族構成 夫:32歳、会社員 妻:32歳、専業主婦 子ども:2歳、4歳 ●悩み 「子どもが少し大きくなったら、私も仕事に復帰するつもりです。いちばんの気がかりは『教育資金』。それと、いずれは住宅も購入したいのよねえ。」(妻、32歳・専業主婦) ---------------------------------------------------- 【回答】子どもが小さいうちは死亡リスクが大。夫に万一のことがあった場合に備える 将来に向けて「教育費」の備えは必須です。大学4年間の教育費は、1人あたり約480万~810万円(国公立~私立文系)。2人だと2倍です。 2歳違いですから、一気に全額が必要にはなりませんが、教育費の負担は約6年間続きます。上の子の入学までに、ある程度は準備してください。 では、どんなリスクがあるでしょう。 もっとも大きなものは死亡リスクです。これはしっかり備えなければいけません。現在は夫の収入が家計の中心なので、収入保障保険に定期保険で上乗せします。10年更新型なら、定期的に見直しができます。 病気や入院は、健康保険がフォローしてくれます。ただし、がんは別です。医療費の自己負担は同じでも、治療をしている間は収入が減るリスクがあります。がん保険で備えておくと安心です。 教育資金や住宅購入の頭金の準備を始めたいなら、NISAの活用をお勧めします。 ちなみに、妻が復帰した際、厚生年金に加入して働くことができれば、将来の年金が増えます。さらに、iDeCoをプラスすると、効率よく老後資金を貯めていけます。 横川 由理 FPエージェンシー代表、CFP®、証券アナリスト、MBA(会計&ファイナンス)。お金の知識を広めることをライフワークとして、ファイナンシャル・プランニング技能士資格取得講座、マネー講座、執筆などを中心に幅広く活動している。 著書に『老後にいくら必要か?』『50歳からの資産防衛術』(すべて宝島社)、『大切な人を亡くしたあとのお金のこと手続きのこと』(河出書房新社)、『保険 こう選ぶのが正解! 2024-2025年版』(実務教育出版)、『知らないだけで損をしている! インフレってなに?』(自由国民社)など多数。 長尾 義弘 ファイナンシャルプランナー、AFP、日本年金学会会員。新聞・雑誌・Webなどで「お金」をテーマに幅広く執筆。 著書に『コワ~い保険の話』(宝島社)、『こんな保険には入るな!』(廣済堂出版)、『お金に困らなくなる黄金の法則』『最新版 保険はこの5つから選びなさい』『老後資金は貯めるな!』『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』(すべて河出書房新社)、『運用はいっさい無し!60歳貯蓄ゼロでも間に合う老後資金のつくり方』(徳間書店)、共著に『金持ち定年、貧乏定年』(実務教育出版)など多数。
長尾 義弘,横川 由理