イラストレーター・安西水丸の版画展開催 村上春樹『午後の最後の芝生』の挿絵作品展示
イラストレーター・安西水丸の版画展が、東京・銀座にある森岡書店で開催される。 安西水丸は、日本大学芸術学部卒業後、電通、ADAC(ニューヨークのデザインスタジオ)、平凡社でアートディレクターを務めた後に、フリーのイラストレーターとなり、広告、雑誌の表紙や挿絵、書籍の装画など多くの作品を手がけてきたイラストレーター。村上春樹とはエッセイ『村上朝日堂』シリーズのほか、『ふわふわ』など絵本や短編をともに生み出してきた名コンビで知られる。『午後の最後の芝生』は、村上春樹が作家デビュー3年後に発表し、いまなお多くの読者から愛され続けている短篇。 【画像】挿絵を担当した、村上春樹『午後の最後の芝生』新装版の表紙 その挿絵として安西水丸によるイラストレーションが描かれたものの、雑誌に一度発表されたきりとなっていた。安西の没後10年を機に、遺されていた原画をもとにして、今年9月に新装版が発売された。 今回の版画展は、版画集『ONE DAY』と『午後の最後の芝生』(著・村上春樹/絵・安西水丸)の刊行を記念して開催。『ONE DAY』に収録された4葉の版画と、『午後の最後の芝生』の挿絵として描かれた作品のジークレー版画が展示される。没後も長く愛される安西氏の作品をこの目で確かめよう。
リアルサウンドブック編集部