米ゲームストップ株25%急伸、9億ドル超の資金調達を好感
[28日 ロイター] - SNSなどで注目を集めて個人投資家の取引が活発となる「ミーム株」の一角、ゲーム販売のゲームストップは、28日のニューヨーク市場で株価が約25%急伸して取引を終えた。 以前に公表していた4500万株の売り出し手続きが完了し、9億3340万ドルの調達を明らかにしたことが材料視された。 ゲームストップ株は最近乱高下が続いている。今月初めからの2週間では、2021年のミーム株ブームの火付け役とされる「ロアリング・キティ」ことキース・ギル氏がソーシャルメディアに復帰するとの観測などから株価が6倍近く跳ね上がった。ただそれ以降、24日までに70%も値下がりしていた。 同社は第1・四半期純売上高が、前年同期の12億4000万ドルから8億7200万─8億9200万ドルに減少するとの見通しを示すなど、事業環境は厳しい。 B・ライリー・ウェルスのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏はゲームストップについて、株価が高水準にとどまっている限りその利点を活用できるとしながらも、こうした株価に見合う企業になるために超えなければならないハードルはまだ非常に多いと指摘した。