15年前の結婚式はブラックドレスで大爆笑!結婚式が他人事だった「夫の変化」
2022年4月~2023年3月に挙式、披露宴・ウエディングパーティを実施した、もしくは実施予定のカップルが、挙式、披露宴・ウエディングパーティにかける費用の総額は、平均は327.1万円と、昨年に比べ23.3万円上がった。 費用が上がっても全体の97.8%が「満足した」と答えており、また、プランナーとのやりとりでは、「自分たちらしい結婚式になるような提案があった」(63.4%)、次いで「自分たちの要望や意図を理解してくれた」(54.4%)と、自分たちらしさを理解し、サポートしてくれる面を重視しているのがわかる。 (ゼクシィ 結婚トレンド調査2023調べ) 【写真】当日まで無関心&他人事だった新郎を変貌させた、結婚式で起きた出来事とは 自分たちらしい結婚式を望むカップルに、満足のいく式場探しを無料で提供する「トキハナ」。 ウエディングカウンセラーの神田裕子さんは、カウンセラー全員が業界を熟知した元ウエディングプランナーという「トキハナ」の中でも、5000組以上のウエディング相談実績を持つ大ベテランだ。 そんな神田さんが、後悔のない結婚式にするためのヒントをお伝えする連載の第9回目の後編は、神田さん自身について。 前編「ウエディングプランナー自身の『自分らしい』結婚式、入場とともに大爆笑の渦の理由」で、2部制ウエディングを選び、友人や仕事仲間との2部会では、ブラックドレスを披露した神田さん。 花嫁は白、という常識をあえて崩し、「縁起が悪い」とも言われる黒に対する神田さんの考えと、結婚式当日までおおよそ他人事で興味を示さなかった夫が、パーティ後に発した驚くべき一言とは。 以下、神田さんの寄稿でお届けする。
自分らしさか世間の常識か
結婚式には様々な風習があり、「黒は縁起が悪い」と言われがちです。 わたし個人の見解としては、日本の伝統的な婚礼衣装である黒引き振袖も黒であり、格式の高い色とされているのだから、それをドレスで着たところで何が違うのだろうと思っていますが、年配世代が強い拒否反応を示す場合があることも理解しています。 たしかに、ゲストの顔ぶれや関係性によってはマナーや風習が大事になるケースも多々あり、伝統や文化へのリスペクトも忘れてはならないでしょう。 ただ、これからの結婚式はもっと自由であって良いのではないでしょうか。 特に今は多様性の時代。昔ながらの慣習だけを引きずり続けていては、これからを担う若い世代が窮屈な思いをしてしまいます。 何が正しい、ではなく、何がふたりらしいか。そんな目線で結婚式をつくれた方が、新郎新婦だってゲストだって楽しいはずだと思うのです。 夫と私からのウエルカムスピーチ後は尊敬する愛すべき上司が、いつもの調子で面白おかしく乾杯の音頭をとってくれて、とても和やかにパーティがスタートしました。 私たちの場合は1部も2部もフルコースだったので、2部の新郎新婦分はハーフコースにしてもらうなど、ホテル側の細やかな気配りが大変ありがたかったです。 パーティの中盤は夫がゲストのためにオリジナルカクテルをつくる演出をとりいれました。 当時はサプライズの演出が流行っていたので、何枚かの席次表にあらかじめシールを貼っておいて、それを手にした人にカクテルが振る舞われるというちょっとした仕掛けも用意しました。この演出もとても盛り上がり、ゲストにも大好評で、場の一体感を生むきっかけになったと思います。 夫は目立つのがとにかく苦手な人ですが、少人数で気心のしれた人しかいなかったためか、シェーカーをとても楽しそうに振っていました。このシーンを用意して良かったと私も嬉しくなりました。