【広島好き】前半戦を支えた広島の投手力は、打力がものをいう後半戦も大きな支え
プロ野球のペナントレースはオールスターブレークに入り、26日からの後半戦では順位争いが本格化する。例年以上に混戦となっているセ・リーグで、広島は首位巨人に1ゲーム差の2位。昨季と同じ順位と首位とのゲーム差で後半戦を迎えることとなった。
前半戦、チームをけん引したのは、リーグトップの防御率2.16を記録した投手陣だった。勝ちパターン以外の投手も奮闘した救援防御率2.02はリーグトップだった。7月10日にはセットアッパーの島内が二軍降格となったが、ハーンや黒原、森浦らでカバーした。特定の投手に頼らず、厚みが増したことは後半戦に向けて好材料と言える。
先発陣の安定感も特筆に値する。先発防御率2.23、クオリティースタート(以下QS)率72.6%ともにリーグトップと安定した。特にリーグ最多9勝の床田をはじめとする先発4本柱の安定感は抜群で、規定投球回に到達者が4投手いるのはセ・リーグでは広島だった。
■広島先発4本柱成績 床田 9勝5敗 防御率1.71 QS率100% 大瀬良 4勝1敗 防御率0.82 QS率80% 森下 7勝3敗 防御率1.49 QS率92% 九里 4勝6敗 防御率2.94 QS率71%
4本柱の安定によって、5番手以降の先発の負担も減らすことができた。前半戦に先発登板した各球団の投手数からも貢献度は見てもとれる。
■前半戦先発登板したセ・リーグ投手の人数 巨人 11人 広島 8人 DeNA 12人 阪神 9人 中日 10人 ヤクルト 12人
広島はリーグ最少の8投手で前半戦のローテーションを回すことができた。後半戦は9月上旬まで3連戦(6連戦)が続き、中旬以降は7連戦に加え、追加日程次第ではそれ以上の連戦となる可能性もある。すでに5勝のアドゥワが二軍での再調整が決まり、後半戦はローテが再編される。二軍で調整を続けるハッチをはじめ、今季まだ一軍登板のない森や野村らに登板機会が巡ってくる可能性は十分ある。彼らの負担を減らす役割も、週頭と週末のカードに2投手ずつ分かれるであろう先発4本柱は担うことになる。