NY円、一時1ドル=155円60銭台に下落…4か月ぶりの円安・ドル高水準
【ニューヨーク=小林泰裕】13日のニューヨーク外国為替市場で、対ドルの円相場は一時、1ドル=155円60銭台に下落した。トランプ次期大統領の下でインフレ(物価上昇)が再燃するとの見方から約4か月ぶりの円安・ドル高水準となった。 【チャート】1か月間の円ドルの動き
13日、共和党が大統領職に加えて上下両院でも過半数を握る「トリプル・レッド」が確実になったと報じられた。トランプ氏が積極的な財政政策を実行しやすくなり、インフレや米国の財政悪化が進むとの懸念から米長期金利が上昇した。
日米の金利差拡大が意識され、運用面で魅力の高まったドルを買って円を売る動きが優勢となった。
米労働省が13日発表した10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比2・6%となり、7か月ぶりに伸びが加速した。