犬の寿命に影響を与える「腸内環境の悪化」4つの原因
ワンコの腸内環境の乱れは、寿命にも影響を及ぼします。日々の何気なく行っている習慣が、実は腸内環境を悪化させているかもしれません。注意すべきポイントを、獣医師の林美彩さんが解説します。 【グラフ】犬を飼うと、年間でどのくらいの費用がかかる? 米国のデータを見る ※本稿は、林美彩著、古山範子監修『獣医師が考案したワンコの長生き腸活ごはん』(世界文化社)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
毎日の習慣に! ワンコの便を確認
腸内環境の状態は、ワンコの便を見ることで確認することができます。腸内環境が悪い状態では、便は軟便や下痢などの形状になります。反対に便秘になることもあります。当然ながらワンコは話せません。いわば、ウンチはワンコからのラブレターです。毎日、ウンチの良し悪しを見極めることは、飼い主にとって重要なことです。 \見極めポイント/ ●1回の排便で2本程度の便がスムーズに排泄されているか? ●しっとりしているか? ●地面にうっすら跡がつくくらいがベスト。つかない時はやや便秘。 ・腸の環境がアルカリに傾いているときには... 腸内細菌の中でも悪玉菌が優勢な状態であり、「腐敗」という状態が起こります。 そうすると、便臭はきつく、色も黒っぽく、硬いものが出やすくなり、いわゆる便秘の状態が起こりやすくなります。 ・腸の環境が弱酸性に傾いているときには... 善玉菌が優勢な状態となり、「発酵」という状態になります。そうすると便臭はあまりせず、色は黄土、程よく水分を含んだ便が出てきます。 ただ、食べたものによっても便の状態は変わりますので、ニオイ・硬い・どのくらいの量が出ているかで判断してください。おならや口臭も一緒にチェックしましょう。
目指せ!普通便 ウンチの形状を知ろう!
・コロコロ便:硬くてコロコロしたうさぎの糞のような便 ・硬い便:水分量が少なく、硬い便。 ・普通便:表面がなめらかで柔らかいソーセージ状、あるいはとぐるを巻く便。 ・軟便:形はあるがつまむことのできない硬さ。 ・泥状便:形を維持することのできない、不定形のゆるい使。 ・水様便:水様で固形物をほぼ含まない液体の使。