中日・福田幸之介、関大・金丸ら先発左腕補強ドラフトに反応「負けていられない」高卒2年目へ闘志
来年は俺がやる! 中日の福田幸之介投手(19)が6日、ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」で初めての契約更改交渉に臨んだ。高卒2年目に向け「先発ローテーション」を目標に掲げる19歳は、今年のドラフト会議で1位指名を受けた同じ左腕の関大・金丸や同2位の西濃運輸・吉田らへの対抗心を隠さなかった。 19歳左腕は言い切った。「左投手を3枚取った。自分の力のなさが出たドラフトだったと思います」。10月のドラフト会議でチームは1位指名で関大・金丸、2位で西濃運輸・吉田の交渉権を獲得。即戦力として期待がかかる左腕を上位で立て続けに指名した。 チームを見渡すと、4年連続で規定投球回を投げた小笠原はポスティングシステムを利用して米大リーグ移籍を目指す。長年先発陣を支えてきた大野は来年37歳を迎える。だから、最大の補強ポイントが「先発左腕」だった。それでも、福田にとってはそうではない。「気持ちが燃えました。負けていられないです」と闘志を前面に出した。 打者を封じては、マウンド上で雄たけびをあげる”絶叫系”左腕。履正社高からドラフト4位で入団した今季は左肩のコンディショニング不良などもあった。結果的にウエスタン・リーグでは10試合登板と経験を積んだものの、1軍の舞台に立てなかった悔しさが上回った。 勝負できるだけの手応えはある。2軍デビューを果たした6月12日の広島戦(ナゴヤ)。9回に登板し、先頭の田村を全球ストレートで3球三振に仕留め、「あ、これいけるな」。力強い直球がプロでも通用する自信を得た。「回がいくごとに球速が落ちていく。体力ももちろんですが、フォームの再現性も大事にしていきたいです」と課題も明確だ。 先発左腕のローテーション入りに名乗りを挙げ、9日からの沖縄メンバーにも選出。絶好のアピールの機会と自覚している。「井上監督は元気ある選手が好きだと思う。ランニング中もワーワー声を出して頑張っていきたいと思います」 契約更改交渉では、15万円増の年俸615万円でサインした。「福田が必要だという選手になりたい。来年はバンテリンドームで投げることだけを目指します。早く1軍に入って、初勝利を挙げたい」。竜に福田ありを示したい。闘志全開でアピールを続ける。
中日スポーツ