先週の流入額上位-国内株式インデックスファンドに代わって外国株式ファンドに押し目買いの資金流入
国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、及びETF除く)を対象として、ウエルスアドバイザー推計値に基づいて先週(2024年8月13日-8月16日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、「楽天・S&P500インデックス・ファンド」、「楽天・全米株式インデックスファンド」、「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」、「野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」、「iFreeNEXT FANG+インデックス」の6ファンドが新規にランクインした。
「楽天・S&P500インデックス・ファンド」の純資金流入額は約97億円、「楽天・全米株式インデックスファンド」は約85億円、「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」は約72億円、「野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」は約61億円、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」は約58億円、「iFreeNEXT FANG+インデックス」は約58億円で純資金流入ランキングの第5位から第10位になった。8月13日から16日は、その前週の株価急落から日米株価の戻りが鮮明になった1週間で日経平均株価やS&P500など日米の主要株価指数は13日から16日まで4連騰となった。「楽天・S&P500インデックス・ファンド」などのインデックスファンドや「野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」や「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」など今年の人気ファンドは、8月上旬の株価下落からの戻りで押し目買いの意欲が一段と高まったものと考えられる。
「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」、「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」(愛称:世界のベスト)が先々週に続いてトップ10入りした。このうち、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は約511億円の純資金流入となり、前月トップの「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」に代わって2週ぶりにトップとなった。
一方、先々週トップ10入りしていたファンドのうち、「日経225ノーロードオープン」、「楽天 日本株4.3倍ブル」、「SBI 日本株4.3ブル」、「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」、「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」、「eMAXIS 日経225インデックス」がランク外となった。いずれも国内株インデックスに関連するファンドだが、国内株の大幅な戻りによって「押し目買い」から「利食い売り」へと短期間に資金回転を実現した投資家も少なくないと考えられる。「日経225ノーロードオープン」は約26億円の資金流出に転じている。
ウエルスアドバイザー