香川照之3年ぶりドラマ出演発表 WOWOW作品で復帰の理由 民放関係者「地上波復帰に残る壁は…」
俳優・香川照之(58)がWOWOWで3年ぶりにドラマ出演を果たすことが発表され、話題となっている。来年春放送予定の同局オリジナル作品「連続ドラマW 災(さい)」で、香川は1人6役に挑む。葛藤を抱えながら現代を生きる罪なき6人の登場人物のもとに香川演じる“男”が現れ、ある“災い”が無慈悲に降りかかるというストーリーだ。 香川は2022年8月に東京・銀座のクラブのホステス女性にハラスメントをしていたと報じられ、同年7月期のテレ朝連ドラ「六本木クラス」を最後にドラマや映画、そのほかの番組、CMを次々と降板。歌舞伎俳優・市川中車として同年12月の公演で復帰した。今年9月には正岡子規を好演したNHK「坂の上の雲」が再放送され、これがドラマ関係者の間で注目の的となった。 「実は香川さんに復帰してほしいと願っているドラマ関係者は少なくなく、坂の上の雲に対する世間の反応を見守っている」と民放関係者。「存在感、演技は唯一無二。作品に登場してくれたらと願う関係者は多数存在する。そんな流れの中で“坂の上の雲”は“試金石”となっている。再放送後は“演技や存在感への称賛が多く、批判は予想より少ない”が大方の見方で、今回のWOWOWドラマもその判断で復帰へつながったのではないか。だが、WOWOWは有料放送。香川さんの出演を納得した視聴者がお金を払って見ることになる。地上波とは異なる状況だ」と説明した。 歌舞伎関係者は「いとこの市川猿之助さんが両親の自殺ほう助罪に問われ執行猶予付きの有罪判決となり、活動をしていない。その間に香川の父である市川猿翁さんが亡くなり、澤瀉屋は大揺れ。香川さんは市川中車として奮闘しているが、歌舞伎俳優として経験が少ないこともあり、そこまで客を呼べる存在にはなれない。金銭面で澤瀉屋を支える意味でも映像での仕事をしたい気持ちはあるはずだ」と指摘する。 引っ張りだこだった地上波ドラマへは戻れるのか。別の民放関係者は「女性視聴者の見方が壁として残る」とする。「地上波ドラマのスポンサーは、ドラマ視聴の中心の女性の意見を注視している。今後、女性視聴者からの評判がどうなるのかが地上波復帰の大きなカギになる」と話す。香川について、女性の世論にドラマ関係者の注目が集まることになる。