Tリーグ 森薗政崇と安藤みなみの”MVPコンビ”がイベントに登場 卓球を通じたコミュニティ活性化と健康促進のきっかけに
ここで森薗はラケットの面ごとに打つ際の球の違いを解説した。 「ラケットはツルツルの面の裏ラバーと、安藤選手が持っている黒のつぶつぶの(表)ラバーで打つと”いやらしいボール”が行きます(笑)。 と言うのも、今安藤選手のボールは下回転がかかっているので、つぶつぶの面で打ったいやらしいボールを打てます。なので僕は下から突き上げるように打っています」 さらに司会者が安藤に「下回転で森薗選手を攻めてみてください」とリクエスト。要望通りに安藤が打つと、森薗の力強い返しがネットに度々当たった。 子どもたちも前後そして横からの視点で、回転の違いをまず目で体験した。森薗は下回転の球を打つテクニックとして、「ボールが来るのが遅めなのでしゃがみながら打ちます」と説いた。 その後安藤が普段行っているという練習を披露。フォアハンド2本・バックハンド2本ずつ交互に打つ練習を見せた。スピーディーな動きに再び驚きと拍手が起き、子どもたちの目が点になるかのようなリアクションだった。 お互いのパフォーマンスの披露の際は、安藤は森薗から強烈なスマッシュをブロックし続け青森山田中学・高校の先輩である森薗を封じる。 さらに変化に飛んだ球や強い球で翻弄し、先輩もタジタジの様子だった。
イベントで大切にした”体験”
次にサービスとレシーブ。安藤から解説が行われた。 「私はフォアハンド側からサーブを出します。なぜかと言いますと、回転を相手に分かりにくくすることも大事ですが、私は回転よりもコースを分かりづらく出すことやサーブの軌道を意識しているからです」 実際に安藤のサーブを受けると、正確にコントロールされた打球に「おぉ」という声が上がった。 出し方のコツについて問われると以下のように解説した。 「(打球の距離が)短いサーブを出す感じで長いサーブを出すようにしています。なので体の向きを短いサーブと同じにして打ちます」 森薗は、「いろんなところに曲げています」と回転のバリエーションを多くしているという。たくさんの子たちに体験してもらえるように多くのサーブを打ち込んだ森薗。 子どもたちも一流選手のサーブをしっかり返し、拍手が沸き起こった。ここでみんなでサーブ練習へと移る。ここで森薗がテクニックを伝授した。 「卓球で難しいのは回転をかけることです。ボールの真下をきれいに薄く拾うイメージです。人差し指に力を入れてボールを切ることです」
【関連記事】
- パラテコンドー&身体障害者野球 市川青空(そら)進化の軌跡「目の前が真っ暗になった身でも這い上がれる」大事故から世界で戦うファイターへ
- 「オレンジアーミーフェスティバル2024」クボタスピアーズ船橋・東京ベイの聖地えどりくでつくられた”夢体験”
- 身体障害者野球 日本代表選手と理学療法士が語るこれまでの歩みと今後の展望「第59回日本理学療法学術研修大会 in東京」
- 東京ヤクルトスワローズ ベースボールアカデミー 開校までの道のりと築く地域の野球活性化「大人になっても野球と長く触れ合える原点に」
- ニック・ファジーカス 引退試合「NICK THE LAST GAME」共に戦い続けたメンバーが一堂に集結「一緒にプレーできたのは本当に誇りです」