近藤真彦&MIYAVI“日本人と外国人の「反応の違い」”とは? 近藤「外国人は『お前カッコいいな!』って素直に褒めてくれる」
TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、歌手、俳優、実業家でレーサーでもある近藤真彦さんとギタリストのMIYAVIさん。ここでは海外におけるアジア人の評価について語り合いました。
◆アジア人がアメリカで活躍するのは難しい!?
MIYAVI:SNSができて、地球の裏側の人でも(僕らの投稿に)“いいね”が押せる時代じゃないですか。それでようやく価値観の傾向が変わったというか。 近藤:時代が変わったよね。 MIYAVI:例えば、アジアの男性・女性に対して魅力的に感じる人が増えた気がします。 近藤:MIYAVIくんが初めて海外進出したときって、アジアの人に対してちょっと斜めに見られていたところはあった? MIYAVI:全然ありましたし、今でもまだありますよね。 近藤:まだある!? あっ、そう。 MIYAVI:でも、それは僕たちも同じじゃないですか。僕のライブクルーって、アメリカ人もヨーロッパ人もいますし、アジア人でも日本人だけじゃなくて中華圏の人もいる。そのなかでみんなとご飯に行くことになったときは、最終的に自分の文化と近い人とつるみますよね。 でも、それって普通のことだと思っていて、“米が食べたかったら米を食べに行くよね”っていう感覚。中華圏の人は言葉も生活習慣も(日本人に)近いし、そういう意味では、やっぱり仕事がしやすいのは同じ民族になる。 逆に、アメリカで(一緒に仕事を)するならアメリカ人のほうがキャスティングもしやすいし、コミュニケーションも取りやすい。そういう意味では、アジア人(がアメリカで活動するの)は時間がかかりますよね。 近藤:僕もずいぶん前に監督としてドイツのレースに参加したときに、BMW、Audi(アウディ)、ポルシェなどのドイツのメーカーが参加しているなかで、僕らは「NISSAN GT-R」を持ちこんだけど、やっぱりドイツの人に「それで俺たちに勝てると思ってんの!?」ってやっかみに出会ったのよ。 それで、僕らには壁に穴が空いているようなピットが割り当てられたり……そういうのはまだあるよ。 MIYAVI:そのときは、どうしたんですか? 近藤:結局160台くらい出ていたなかで僕らは9位でゴールして、結構ドイツ勢を負かした。 MIYAVI:お~! そういうときって(相手の)態度が変わりません? 近藤:変わるね。 MIYAVI:ですよね! 俺はその瞬間がすげぇ気持ちいいし、美しいなとも思って。要は、(海外の人って)良い物に対しては「いい!」「お前らすげーな!」って言ってくれるじゃないですか。 近藤:そうそう! いいことをすると素直に褒めてくれるよね。 MIYAVI:逆に日本人って、そこまで……。 近藤:わかる。例えば、良い車を見たときに、日本人は“こんな派手な車に誰が乗っているの?”みたいな。嫉妬も入った見方をする人が多いけど、外国人は「お前カッコいいな!」って素直に褒めてくれる。その違いはあるよね。 MIYAVI:そうですね、お互いに高め合うというか「俺らもすごいけど、お前らもすげーな!」みたいな。そういう反応をされると気持ちがいいですし、やりがいがありますよね。 (TOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」より)