BTS RM、2ndアルバムチャートイン アジアのインディーシーンにとっても追い風に
音楽的なパートナーシップが育まれていたBalming TigerとRMのコラボ
本作には、ソングライターやプロデューサーとして韓国のインディーシーンで活躍するアーティストが数多く参加している。HYUKOHのOHHYUK(「Come back to me」)や、今月末には来日を控えているSilica GelのKim Hanjoo(「Groin」「ㅠㅠ (Credit Roll)」)、気鋭のR&BシンガーJclef(「LOST!」「Around the world in a day (feat. Moses Sumney)」)、等々。こうしたアーティストたちのネットワークをまとめあげたのは、アルバムのプロデューサーにクレジットされているBalming TigerのSang Yawnだろうか。2022年に「SEXY NUKIM」でBalming TigerがRMとコラボしたときは「いきなりそんなビッグネームと……」と驚いたものだが、それが一過性のコラボに終わらず、音楽的なパートナーシップが育まれていたことにちょっとした感慨を覚える。 また本作は、日本からnever young beachの面々や岡田拓郎、台湾からSunset Rollercoasterなども制作に携わったことでも注目を呼んでいる。もちろんLittle SimzやMoses Sumneyといった英米の気鋭のアーティストの参加も関心を引くポイントではあるけれども、東アジアのインディーシーンが築いてきた交流がRMというポップアイコンをハブに具現化したような作品だと言えよう。アーティスト同士が重ねてきた交流もさることながら、近年は韓国はじめアジアのインディーシーンを日本のリスナーへ紹介する動きもさらに活発になっている。そんな状況への追い風となりそうな一作でもある。
imdkm