【高2自殺】上級生のうち1人と和解 性的暴行の際に体を押さえる「不快な思いをさせた行為に関与した責任を認め謝罪」 福岡
FBS福岡放送
3年前、福岡県の私立高校に通う17歳の男子生徒が自殺した問題です。男子生徒の母親は、いじめを行ったとされる当時の上級生4人に対し損害賠償を求めていましたが、4日、このうち1人と和解が成立しました。
福岡県宗像市の東海大学付属福岡高校の2年生だった侑大(ゆうだい)さんは2021年3月、17歳で自ら命を絶ちました。
学校が設置した第三者委員会は、侑大さんが剣道部に入部して間もなく上級生から性的暴行を受け、その様子をSNSで拡散されるなど10件のいじめを認定し「自死の一因となったと考えられる」としています。
侑大さんの母親はことし3月、いじめを行ったとされる上級生4人に対し、いじめ行為で受けた身体的・精神的苦痛への損害賠償を求める裁判を起こしました。
4日、そのうちの1人で性的暴行の際、侑大さんの体を押さえるなどした上級生が事実を認めて謝罪し、和解が成立しました。 ■侑大さんの母親 「今回の1人の和解というのは、早期の段階で自分の罪を認めて謝罪をしてくれたことについては、正面から向き合っていただけたと思っています。謝罪があるから、これで侑大が救われましたという気持ちとは…。またちょっと別のことだと自分の中では考えています。」
和解した上級生はFBSの取材に対し「ご家族と本人に不快な思いをさせた行為に関与した責任を認め謝罪の意を示し、遺族側の提案を受け入れることとしました」とコメントしました。 一方で、この上級生は、侑大さんの自殺といじめ行為は無関係だとしています。そのほかの3人の上級生は請求棄却を求めています。
侑大さんの自殺の原因については、県が設置した第三者委員会が調査を続けています。