【毎日書評】徹底的にパクっていいし、「みんなのもの」だと考えると…いいアイデアは生まれる!
「質は量に比例する」の真実
「千三つ」という言葉をご存知ですか。 「1000のうち3つしか本当のことをいわない」というウソつきの意味もありますが、私たちは「1000個のアイデアを出せば、その中に3つくらいはよいアイデアがあるだろう」という意味でよく使います。割合にして、わずか0.3%……それほどまでによいアイデアが生まれる可能性は低いのです。 ですから、大事なのは「とにかく量を出すこと」。 10個や20個ならともかく、1000個出すとなれば、何でもアリのルールで挑まなければ達成できません。(26~27ページより) だからこそ、くだらないアイデアでも、突飛なアイデアでも、あるいはまわりの人の協力を仰いでもOK。質にこだわらず、とにかく量を出すことが重要だということです。 もちろん数を出すのは簡単ではありませんが、そこにはコツがあるようです。アイデアを考えるときの「空気づくり」に工夫をこらせばいいというのです。たとえば著者の場合は、「お菓子持ち込みOK。食べながらのアイデア出し」を推奨しているそう。根を詰めて厳格に考えるよりも、ノリや盛り上がり、楽しさを重視しながら、「くだらなくてもいいから、とにかくみんなでたくさんアイデアを出そう」という空気をつくるべきだということです。(26ページより) 「正解のない問い」から答えを導き出すことも、「いいアイデア」を考えることも、決して簡単ではありません。だからこそ本書を参考にしながら、「考える力」を鍛えていきたいものです。 >>Kindle Unlimitedの3カ月無料キャンペーン【7/17まで】 「毎日書評」をもっと読む>> 「毎日書評」をVoicyで聞く>> Source: SB新書
印南敦史