インディーゲームイベントで殺人事件!? 『ドキドキAI尋問ゲーム』イベント版&“あのゲーム”の健全ver『エブリワンコミュニケーション』試遊レポート【デジゲー博2024】
日常会話に潜むセンシティブワードを見つけて指摘するゲーム『ウーマンコミュニケーション』。【デジゲー博2024】にて同作の開発者であるヤマダ氏が出展していたので、試遊とインタビューにお邪魔させていただいた。 【画像】ヤマダ氏による『ドキドキAI尋問ゲーム』のイベントverと、『エブリワンコミュニケーション』のスクリーンショット 今回展示していたのは『ドキドキAI尋問ゲーム』のイベントverと『エブリワンコミュニケーション』の2作。 まずは『ドキドキAI尋問ゲーム』から。本作はすでにリリースされている『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』のスピンオフであり、インディーゲームイベントで起きた殺人事件について、関係者を尋問するという内容になっている。 親しい女性と一緒にインディーゲームを作っていた男。だが、イベントの最中に殺人事件が起きて、その女性が殺されてしまった。容疑者として拘束された彼から話を聞き出し、犯人を捕まえよう……という設定。本作は『完全版』同様に、ChatGPTによってリアルタイムで返答がくる対話型のADVである。 試遊では7回しか質問ができなかったので、真相に辿り着く前にゲームオーバーになってしまった。もう少し強い口調で揺さぶったほうが良かったか……? 続いて『ウーマンコミュニケーション』を健全にしたゲーム『エブリワンコミュニケーション』をプレイ。こちらは日常会話に潜む動物の名前を指摘するゲームだ。タイトルにも一匹隠れているぞ。 試遊ビルドは、どこかの学校でケモノ娘たちがワイワイと喋っているところから始まる。彼女たちのキュートな見た目が一部のマニアからセンシティブに受け取られる気がしなくもないが、そこはスルーしておこう。 筆者がhentaiだからなのか、センシティブワードに比べると異様に難易度が高く感じられた。もう少しオットセイやサイについて想いを馳せる時間を取るべきかもしれない……。 すでに完成されたゲームシステムであり、何度遊んでも楽しい作品だった。会話文を考えるのが大変かもしれないが、別バージョンが出る限り遊び続けたいところである。 また、今回も開発者のヤマダ氏にインタビューさせていただいた。 ーー『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』はChatGPTを使用しているとのことですが、ユーザーが無尽蔵にAPIを叩く可能性があるのではないでしょうか? ヤマダ氏(以下敬称略):プレイヤーの平均プレイ時間から考えて、赤字にならないようにSteamのゲーム代金を設定しているので特に問題はありません。 ーー『エブリワンコミュニケーション』の発売予定はありますか? ヤマダ:いまのところは考えていませんね。 ーーYouTubeの『バキ童チャンネル【ぐんぴぃ】』に出演されていたと思いますが、反響はどうでしたか? ヤマダ:久しぶりに会った人に「見たよ」と言われました(笑)。先日出た動画「"○○の××の部分"クイズ!【X・Twitter】」のコメント欄でも『ウーマンコミュニケーション』について触れていただいて、バキ童さんのファンに感謝しています。 ーー今後はどんなゲームを作りたいですか? ヤマダ:実はここ1年くらいスランプでして……『ウーマンコミュニケーション』を超える話題性のあるゲームがなかなか思いつかないんですよ。なので、気持ちを切り替えて軽いゲームをサクッと作りたいですね。 ーー話題性を考えずに作るとなると、どんな作品を構想していますか? ヤマダ:僕はストーリーに驚きのあるゲームが好きなので、そんな作品が作れたらなと思っています。 以上、『ドキドキAI尋問ゲーム』と『エブリワンコミュニケーション』の試遊レポートをお届けした。ヤマダ氏の次の作品を首を長くして待ちたいところだ。
各務都心
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