トランプ氏優勢の思惑でドル154円乗せ、日経平均1000円超高=東京市場
Noriyuki Hirata [東京 6日 ロイター] - 6日の東京市場では、米大統領選の開票状況を伝える報道が相次ぐ中、ドル/円が154円台に上昇し、日経平均は1000円を超す上げとなっている。市場では、トランプ氏の優勢を織り込む動きが先行しているとの見方が出ている。一方、選挙の行方は予断を許さないとの見方は根強い。 ドル/円は朝方に151円前半を推移していたが、午前10時ごろにかけて徐々に水準を切り上げ、正午前後には154円台に乗せた。「初期反応として、レッドスウィープへの思惑からの金利上昇、ドル高、株高となっているようだ」(あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト)との見方が聞かれる。 日経平均は後場に入り、1000円超高に上げ幅を拡大している。株式市場でも「為替の円安に加え、激戦州でのトランプ氏優勢が伝わっており、勝利を織り込むような動きになっている」(野村アセットマネジメントの石黒英之シニア・ストラテジスト)という。 5日に投票が行われた米大統領選の開票作業が進み、エジソンリサーチによると、共和党候補のトランプ前大統領が15州で勝利を確実にした。一方、民主党候補のハリス副大統領は首都ワシントンと7州を制した。 一方、「スイングステートの開票結果次第では揺り戻しがあるかもしれない」(野村AMの石黒氏)との声もある。米大統領選では序盤に共和党が強い地域の開票が進む傾向があるとして、最終的な結果に向けては予断を許さないとの見方も根強い。