レッドブル、F1ベルギーGP直後に”ペレスの将来”決める重要な会議を実施へ「両タイトル確保のためベストな方法考える」
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、F1ベルギーGP直後の月曜日に行なわれるミーティングで、セルジオ・ペレスの将来について話し合うと明かした。 【リザルト】F1第14戦ベルギーGP:スターティンググリッド レッドブルは今年の6月にペレスとの契約を2年延長したものの、中国GPで3位表彰台を獲得して以降、ペレスの苦戦が続いている。エミリア・ロマーニャGPからの7戦で、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが3勝をマークし129ポイント獲得しているのに対し、ペレスはわずか21ポイント獲得に留まっており、チームは彼の解雇を検討していると言われる。 レッドブルと姉妹チームのRBは、ドライバーラインアップのジレンマについて常に”静かな話し合い”を行なっている。レッドブルがペレスと袂を分かつことを決めた場合、ペレスとの契約解除条項を行使し、その後任としてRBのダニエル・リカルド、角田裕毅、レッドブルのリザーブドライバーのリアム・ローソンの誰かがレッドブルのシートに座ることになるだろう。 ペレスに大きなプレッシャーがかかっているのは言うまでもないが、リカルドも先週末のハンガリーGPで、角田と自分にもかなりのプレッシャーがかかっていると語っていた。 雨のベルギーGP予選では、ペレスが3番手を獲得。フェルスタッペンとシャルル・ルクレール(フェラーリ)には敗れたものの、フェルスタッペンのグリッドペナルティにより4月の中国GP以来となるフロントロウスタートとなった。 「セルジオは、コンストラクターズ選手権のためにも、可能なら2台共マクラーレンの前を走らなければならないことは分かっている。ここ数戦はそうではなかったからね」 そうレッドブルのオウンドメディアである『ServusTV』に語ったマルコは、スパでのペレスの目標について尋ねられ、次のように答えた。 「いや、目標はドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方で我々が優勝することだ」 「そして我々は、それを達成するためにベストな方法を月曜日に話し合う予定だ」 予選後の他のインタビューでマルコは、次のように語った。 「特にこのコンディションではマックスが絶対的に最高だということが示された」 「しかしマクラーレンがウエットではドライほど強くなかったことも重要だ。それによって我々のスターティングポジションは良くなったが、エキサイティングなレースになるだろう」 「しかし、セルジオが本当に良くなっているのは素晴らしいことだ。彼は(フェルスタッペンの)グリッド降格でフロントロウからスタートすることになったが、今は状況がまた良くなっている」 ペレスはこれまで、F1キャリアが危機に瀕するタイミングで結果を残してきた。レーシングポイントのシートを失うことが決まっていた2020年サヒールGPでは、オープニングラップでコースオフしながら大逆転優勝。これがレッドブルのシート獲得につながった。 ベルギーGPはペレスにとって”セーブ”する大きなチャンスだと言えるが、マルコは「そうした浮き沈みは必要ないが、我々は困難と共存していくしかない」と付け加えている。
Alex Kalinauckas