三笠宮さまとともに、安らかに 百合子さま「墓所の儀」でご愛用の品々も埋葬
26日、東京都文京区の豊島岡(としまがおか)墓地で営まれた三笠宮妃百合子さまの「斂葬(れんそう)の儀」。儀式の参列者のほか、一般拝礼に900人以上が訪れ、百合子さまのひつぎや、穏やかなご表情の遺影の前で別れを惜しんだ。ご遺体は午後、落合火葬場(新宿区)で火葬され、夕方の「墓所の儀」で、同墓地に埋葬された。 【写真】斂葬の儀に臨まれる皇族方 斂葬の儀に先立ち、百合子さまが住まわれた三笠宮邸では「霊車発引(れいしゃはついん)の儀」が行われ、ひつぎをのせた車が皇宮警察音楽隊の葬送曲に送られて出発。墓地に到着した車は雅楽のしらべの中、葬場へと向かう砂利道をゆっくりと進んだ。 中心行事「葬場の儀」で、喪主の三笠宮家の彬子さまは黒い帽子にベールをまとい、参列者に丁寧にご会釈。白いハンカチを取り出し、目元にこみ上げたものを押さえられる場面もあった。9月に成年を迎えた秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さまもご夫妻や姉の佳子さまとともに参列された。 夕方の「墓所の儀」では、彬子さまが「御生前より常々おっしゃっておられた通り、夫宮の御墓所に共にお鎮まりになりますように」という趣旨のお別れの言葉「斂葬詞」をお述べに。遺骨は百合子さまが使われていた食器や家族写真、お子さま方の乳歯などの品々とともに、平成28年に薨去した三笠宮さまの墓所におさめられた。