「ひと手間でこんなに変わる?」知ればもっと美味しくなる!“秋の味覚・サンマ”の豆知識と骨の上手な取り方を食の専門家が詳しく解説
サンマの美味しい季節となりました。今年はサンマが豊作ということもあり、手に取りやすい価格ですよね。しかし「上手に焼けない」「骨を取るのが面倒」と敬遠している人もいるのではないでしょうか。今回はサンマをさらに美味しく食べるために知っておきたいポイントについて、食の専門家であるスギ アカツキさんに教えてもらいました。 ⇒【写真】サンマを美味しく焼く方法、骨の上手な取り方の詳しい画像を見る(全4枚)
焼き魚の中でも食べやすいサンマ
今年はサンマが豊作だと言われており、例年よりも少し手に取りやすい価格になっています。せっかくなので家で焼き魚にしようかな……と思いつつも「骨や内臓が面倒」と敬遠していませんか?スギ アカツキさんによるとサンマは他の焼き魚よりも圧倒的に食べやすいのだそう。 「意外と皆さん、食べにくいイメージを持っている印象です。サンマには胃がなく腸が短いため、消化が早いんです。そのため排泄物がたまらず内臓が傷みにくいので、取り除く必要がなく美味しく食べることができます。エラやウロコを取る必要もないし、ヒレが小さいから他の魚よりも食べやすいんですよ」(スギ アカツキさん) さらに、意外なのは「冷凍のサンマ」の魅力。 「瞬間冷凍技術が進歩したこともあり、冷凍サンマは想像以上に良い状態で売られるようになりました。旬から少し外れたサンマを食べるくらいなら、旬の時期に冷凍されたサンマの方が安くて美味しいのでおすすめですよ!」(スギ アカツキさん) 旬を逃したタイミングでサンマを食べたいと思った時のために、冷凍で売られているお店をチェックしたいですね。
ひと手間でこんなに変わる!サンマを美味しく焼く方法
自宅でサンマを焼く際、買ってきたものをそのままグリルやフライパンで焼いていませんか?実はひと手間でぐんと美味しくなる方法があるといいます。 「サンマを買って帰ってきたらまず塩を振ることですね。臭みと余計な水分が抜けて身が締まり、味が凝縮されて美味しくなります。持ちも良くなるんです。調理する直前ではなく、30分以上に置いた方がその分旨味が凝縮されますよ」(スギ アカツキさん) さらに、調理をする際には気をつけなければならないポイントが…… 「サンマは寒い地域の魚ですから、触った時の手の温度で表面の油が劣化してしまいます。特に魚のDHAやEPAは酸化しやすく、美味しさや栄養につながる成分が劣化・酸化してしまってはもったいない。なるべくベタベタ触れないようにしてほしいですね」(スギ アカツキさん) 自宅にグリルがない方はフライパンで調理しても問題ないそうですが、フライパンで美味しく焼くコツがいくつかあるといいます。 「強火で短時間で焼いた方が美味しいです。できるだけ短時間で火を通すためにも、予め熱しておいたフライパンが充分に加熱してから乗せましょう。火の通りを良くするために肛門あたりから斜めに切って加熱するのもポイントです。 さらに魚を焼くためのホイルを使用すると良いです。少し高級ですが、くっつきにくいだけじゃなく、フライパンの熱を受け止め食材に返す効果があります。これはグリルで焼く場合も使用してほしいですね」(スギ アカツキさん)
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