ルルレモン、通期業績見通しを下方修正-物価高でヨガパンツ需要不振
(ブルームバーグ): ヨガウエアメーカーのルルレモン・アスレティカは29日、通期の売上高と利益の見通しを下方修正した。競争激化に加え、長引くインフレで高価なヨガパンツの需要が抑制されたことが背景。
今年の売上高は最高104億8000万ドル(約1兆5200億円)を見込んでおり、6月上旬に提示した従来予想の最高108億ドルから引き下げた。メーガン・フランク最高財務責任者(CFO)は、比較的短いホリデーシーズンや米大統領選挙などを含め経済の「不確実性」が下方修正の理由だと説明した。
北米では、インフレや金利上昇、雇用市場の冷え込みなどを背景に、売上高の伸びが鈍化している。5-7月(第2四半期)の米既存店売上高は3%減少し、アナリストの予想に届かなかった。
ジェフリーズのアナリスト、ランダル・コニック氏は決算発表後に調査リポートで、「マクロ的な圧力が消費者に重くのしかかり競争激化は持続し、流行がルルレモンの主力商品からさらに離れていくため、同社の米国事業は業績不振が続く見通しだ」とし、同社株の売りを推奨した。
ルルレモンの株価は29日の米株式市場時間外取引で一時下落したが、その後反転し米東部時間午後5時51分(日本時間30日午前6時51分)時点では4.3%高。
原題:Lululemon Says US Shoppers Are Splurging Less on Yoga Pants (3)(抜粋)
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Kim Bhasin