中国の二輪メーカーCFMOTO「200馬力級の1000cc4気筒エンジンを発表、最高峰スーパースポーツ市場進出の宣言か」
市販車では675cc並列3気筒エンジンのスーパースポーツとネイキッドを投入
一方、市販モデルとしては、675cc並列3気筒エンジンのスーパースポーツ「675SR-R」とネイキッド「675NK」を展示した。エンジン自体は2023年のEICMAで発表されていたので、その完成版と言える。 675SR-Rは2024年夏に発表済みだが、実車を見るとかなりスタイリッシュだ。エンジンは最高出力70kw(95ps)/1万1000rpmの性能で、最高速220km/h、0-100km/h加速は3.6秒というスペックを公称。 ネイキッド・675NKは今回のEICMA 2024が初披露。エンジン特性は675SR-Rよりストリート寄りの特性になっているようだ。 675cc並列3気筒といえば、トライアンフ……デイトナ675やストリートトリプルを頭に思い浮かべ「これもパクリだ」と言う人もいるかもしれないが、トライアンフの675cc並列3気筒エンジンと、このCFMOTOのエンジンではボア・ストロークは異なる。 ちなみにCFMOTOの2輪車は日本では「ランドスケープ」が取り扱っており、675SR-Rは日本導入検討中となっている。もし日本に上陸するなら、ぜひ触れてみたいところだ。
さて、中国車を紹介すると必ず「粗悪なパクリだ」という声が寄せられる。だが、CFMOTOに関しては、流行りものをコピーして売って、荒稼ぎしよう……というような低俗さは一切無いと思う。 下位カテゴリーではあるものの世界選手権のレースに参戦し、世界最大級の二輪モーターショーであっと言わせる最新技術を披露する。それはどこか、かつて日本車が世界へ進出していく過程に近いものを感じないだろうか。今後の動向もぜひ注目していきたい。 レポート●上野茂岐 写真●上野茂岐/CFMOTO