レアルMFバルベルデ「昔は自分がマラドーナだと思って守備をしなかった」「でも今は攻守で貢献したい。クロースのパス能力やカセミロの守備力がなくてもね」
レアル・マドリードに所属するMFフェデ・バルベルデ(26)が、自身のプレー哲学について語っている。 サイドバック、アンカー、インサイドハーフ、ウィング……その圧倒的なフィジカル能力を武器に様々なポジションでプレーし、攻守にわたって貢献するバルベルデ。しかし選手本人によれば、過去には自惚れていた時代もあったようだ。 バルベルデはスペイン『モビスタール・プルス』のインタビュー番組“ウニベルソ・バルダーノ”に出演。元レアル・マドリーのホルヘ・バルダーノ氏に対して、ぺニャロールの下部組織時代のエピソードを明かしている。 「僕は走ること、練習をすることを嫌っていた。自分にはマラドーナのようなクオリティーがあると自惚れて、『僕みたいに前でプレーできる良い選手がなぜ守らないといけない?』と感じていたんだよ」 「だけど6部リーグでプレーしていたとき、チュエコ・ペルドモって監督がいた。彼は僕が守らないからと言って出場させなかったんだ。『守らないならプレーできないぞ』ってね」 「出場できなくなれば、すべてを理解するようになる。そうして僕はもっと走るように、チームメートと協力し合うようになった。当時はチームメートのことを助けようとしていなかったんだ」 バルベルデはその経験があって、献身的にプレーするようになったのだという。 「僕は守ることも大好きだ。たとえ、うまくできていないとしても、トライはしているよ。同様に攻撃だって大好きだし、みんなを助けるためにピッチのあらゆるところに顔を出したい」 「『フェデ、いいぞ』。仲間の背中をカバーしたり、ゴールに直結するバスを出したりして、その言葉を聞くことこそが僕の喜びだ。それこそが喜びであり、試合が終わるときには誇らしさを感じられるね」 「僕はピッチ内では誰にも負けないという気持ちでプレーしている。誰よりも挑戦して、誰よりも戦ってやるんだ。たとえクロースみたいなパスを出せず、カセミロみたいに守れなくてもね」