HSBC、英の富裕層向けサービス刷新 24時間体制で顧客拡大狙う
Lawrence White [ロンドン 20日 ロイター] - 英金融大手HSBCは、英国で「プレミア」ブランドの富裕層向け業務をリニューアルし、24時間体制でサービスを提供する方針を明らかにした。 HSBCのウェルス・アンド・パーソナル・バンキング部門を率いるホセ・カルバリョ氏がロイターに対し、24時間体制で顧客対応やファイナンシャルプラン作成ツール、旅行やライフスタイル、海外に関するサービス提供を手数料無料で行うと説明。 富裕層向けの資産運用や住宅ローンなどのサービスは投資資産10万─200万ポンド(13万─250万ドル)の顧客をターゲットとする。 ロイターは8月に、HSBCが富裕層向け部門の運用資産を今後5年間で1000億ポンド(1260億ドル)に倍増させることを目指していると報じた。 カルバリョ氏によると、香港とシンガポールでもサービスを刷新し、ゆくゆくは全世界で新サービスを提供する考えだという。 英国の富裕層人口は1650万人で、2─3年後には1800万人近くまで増加するとの見通しを示した。このうち、HSBCの顧客数は100万人前後にとどまっている。 ロンドン中心地のメイフェアで来年、富裕層向けの旗艦店舗をオープンする予定とした。